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<レスリング>文田健一郎が2連覇 全日本選抜

6/18(日) 20:31配信

毎日新聞

 レスリングの全日本選抜選手権は最終日の18日、世界選手権(8月・パリ)の代表選考を兼ねて東京・代々木第2体育館で男女7階級が行われ、男子グレコローマンスタイル59キロ級決勝で、昨年の全日本選手権を制した文田健一郎(日体大)がリオデジャネイロ五輪銀メダルの太田忍(ALSOK)を降して2連覇を果たして代表入りを決めた。男子フリースタイル61キロ級は、中村倫也(博報堂DYスポーツ)が優勝。代表をかけたプレーオフでリオ五輪57キロ級銀の樋口黎(日体大)を破った。

 女子は川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)が60キロ級、土性沙羅(東新住建)が69キロ級と、ともにリオ五輪女王が制した。48キロ級は須崎優衣(東京・安部学院高)が2連覇した。日本協会強化委員会は55キロ級を除いて川井、土性、須崎らを世界選手権代表に内定した。

 ◇文田、父の日にきっちり勝利

 決勝の終了間際で文田の投げ技が面白いように決まった。1-2と太田にリードされた残り約1分。反り返った姿勢から太田を投げ、3-2と逆転。さらに相手を抱えてきれいに転がし、2点を加えた。文田は「焦りはなくて、時間は十分あると思っていた」と落ち着いていた。

 21歳の文田に、23歳の太田。日体大の先輩、後輩のつばぜり合いは2020年東京五輪の3年前から激しい。昨年の全日本選手権では文田が勝ち、2月の国際大会の決勝は太田が勝利。文田は5月のアジア選手権で優勝したが、太田のいない大会のため、満足はしていない。今大会で再び太田に勝利しても「ずっと先にいる」と背中を追い続けている。

 試合後、文田のもとに父敏郎さん(55)が駆け寄った。山梨・韮崎工高の監督で、ロンドン五輪金メダリストの米満達弘さんを指導した敏郎さんは「まさか自分の息子がここまで来るとは……」と感慨深げだったが、優勝を信じ、フランス行きの航空券はしっかり購入していた。父の日にきっちり勝利した文田は、「世界の1番で東京五輪を迎えたい」と力強かった。【岩壁峻】

 ◇川井、動き磨く

 東京五輪での階級区分の変更をにらみ、60キロ級に出場した川井は社会人になって初めての大きなタイトルを得た。決勝は4点を追う展開になったが、「テクニカルフォール勝ちにすればいい」と割り切って技を重ね、きっちり10点差をつけた。リオ五輪後は崩しなど、技に入るまでの動きを磨いた。大黒柱の吉田沙保里、伊調馨らが主要な大会に出場していない状況で「自分たちが自然と引っ張っていける存在になれたら」と話した。

 ◇土性、周囲の要求は高く

 決勝は危なげなかった土性は世界選手権の出場経験がある飯島千晶(警視庁)との準決勝に課題が残った。終了約20秒前にはしゃにむに突っ込んだ飯島に攻め込まれ、失点した。日本協会の栄和人強化本部長は準決勝を見て「あんな試合をしていたら世界は分からない」と渋い顔。五輪女王に対する周囲の要求は高かった。

最終更新:6/18(日) 21:03
毎日新聞

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