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<米イージス艦衝突>双方の位置関係が焦点

6/18(日) 23:01配信

毎日新聞

 船舶同士の事故については、どちらに回避義務があったかが捜査の焦点になる。海保は今後、事故当時の双方の位置や進路を詳しく調べる。

 海上衝突予防法は、一方の船が相手の船を追い越す場合、確実に追い越して相手から十分に遠ざかるまで、相手の進路を避けなければならないと定める。追い越される側は進路と速力を維持しなければならない。双方の進路が交差する「横切り」の場合は、相手を右に見る船に回避行動を取る義務がある。

 今回の事故では、コンテナ船は左舷の船首近く、イージス艦は右舷が損壊した。コンテナ船が右後方から接近した可能性があるが、「追い越し」か「横切り」かの判断は、乗組員の聴取や航海データの分析を踏まえて慎重に行うことになる。

 船の位置情報がわかる「船舶自動識別装置」(AIS)によると、コンテナ船は東向きに航行していたが、17日午前1時半ごろ、急に南に進路を変えている。海保によると、事故が起きたのも1時半ごろだった。

 一方、米軍の艦艇であるイージス艦については、日米地位協定により海保が米軍に捜査への協力を要請するかたちになる。米海軍は、米沿岸警備隊が事故を捜査するとの方針を示したうえで「必要なら日本側の捜査に協力する」としている。調整に向けた海保と米軍との協議に一定の時間がかかることが予想される。【酒井祥宏】

最終更新:6/18(日) 23:12
毎日新聞