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オヤジギャグが娘を救う!?迫る“父の日”をいつもよりハッピーに『ありがとう、トニ・エルドマン』

6/18(日) 12:00配信

dmenu映画

幼かった頃は「大きくなったらパパのお嫁さんになる!」なんてはしゃいでいたのに、やがて洗濯物を一緒に洗われるのも嫌になって口もきかず……。というのは極端な例としても、いつの間にかお父上と疎遠になってしまったという娘さん、世にたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。母の日のギフトは毎年ちゃんと思い悩むのに、父の日? あ、もう7月だ……なんて。はい、かくいう私もどちらかと言えばその類です。

そんな世の娘たちは、「そうそう。父親ってこういうところがあるから、距離を置きたくなるんだよね」、あるいは「うちのパパ、ここまでじゃないけれど何となくわかる」という心持ちで映画『ありがとう、トニ・エルドマン』を観ることになるでしょう。そして、観終わった頃には……昨年までとは違う父の日を迎える気持ちになっているかも? ヨーロッパでは異例の大ヒット、かのジャック・ニコルソンが惚れ込んで引退を撤回、ハリウッドリメイクも決定した話題作です。

ヒッピー風情な父に、キャリア志向の娘 距離はあっても嫌いではなかったのに

ヴィンフリートは半ばリタイアしたドイツの音楽教師で、かなり昔に円満離婚を経験した後はゆるい毎日を過ごしている様子。趣味は、困ったことに……悪ふざけ! 冒頭から、「あ、ちょっと面倒くさい人かもね」という臭いをプンプンさせます。一方、その娘イネスはコンサルティング会社の辣腕社員で、携帯電話をかたときも離せない真面目なキャリア志向。この父ヴィンフリートが、娘の赴任先ルーマニアのブカレストへ。前触れもなく、しかも彼女の勤務先にヨレヨレのエコバッグを提げてやって来るのです。

数日で音を上げた娘に追い出されるように、帰国の途へつく父。追い出したものの、見送りながらふと涙を流す娘。ところが、話はここからでした。「先週最大の悲劇は、父が突然来ちゃったことよ」なんて友人たちに愚痴っているレストランに、父は待ち伏せていたのです! しかも、カツラと入れ歯で妙ちくりんな変装をした架空のキャラクター、トニ・エルドマンに扮して。友人たちへはもちろんのこと、イネスにまでも「はじめまして」とあいさつをしてくる始末(苦笑&失笑)。

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最終更新:6/18(日) 12:00
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