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新明和、空港のボーディングブリッジを3D遠隔監視 業界初のシステム開発

6/18(日) 8:00配信

日刊工業新聞電子版

■シンガポール・チャンギ空港4タミで受注

 新明和工業は空港の旅客搭乗橋を3次元(3D)表示で遠隔監視する業界初のシステムを開発した。同社製搭乗橋の付加価値を高める装備として提案する。強化する東南アジア市場は今後、旅客の大幅増が見込め、各国で空港整備・拡張計画がある。搭乗橋の新たな生産協力工場も確保して顧客ニーズに応える。

 2023年頃まで経営資源を同市場に集中。市場シェアを現状比で7ポイント増の70%まで高め、その後インドや中東の攻略にも乗り出す。

 新システムは操作状況のモニタリングや異常の早期検知ができ、空港運営で求められる発着ターミナルの有効活用、航空機誘導の効率化を支援する。2次元の従来タイプと比べ、ターミナル全体から搭乗橋の部位といった細部の状況までをスムーズに把握できる。システム設計の見直しで各機構からの情報入手量を増やし、センサー数なども増強した。

 新システムは、17年内に開業予定のシンガポール・チャンギ国際空港の第4ターミナル(T4)に新明和が納めた全搭乗橋の監視で初受注した。同空港の搭乗橋218基はすべて新明和製となり、既存ターミナルにも順次展開する。

 同空港は25年頃開業予定のT5などで180基規模の新設計画があり、タイやベトナムなどでも各100基ほどの計画と引き合いがある。自動走行や自動制御、自動故障検知の各機能を向上した搭乗橋と合わせて提案する。

 東南アジアの搭乗橋需要は、今後10年間で700基規模(過去10年間の約3倍)が見込まれる。新明和の搭乗橋事業はファブレスで製缶はマレーシア、組み立てはシンガポールの協力工場が担う。需要増対応で20年までに、タイかベトナムで新たな協力工場を確保すべく、調査も始めた。