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日本の近代化支えたお雇い外国人たち 明治に生野鉱山などで活躍

6/18(日) 8:01配信

両丹日日新聞

 兵庫県但馬地方と播磨地方を結ぶ「播但貫く、銀の馬車道 鉱石の道」が今春、日本遺産に認定された。その中心になっているのが朝来市生野町の生野鉱山。7月に企画展や施設の特別公開、講演会が行われる。

 講演会は、生野鉱山の近代化に大きな力を発揮した明治政府のお雇い外国人、コワニェの来日150年記念フォーラムとして、7月9日午後1時30分から生野マインホール(生野町口銀谷)で、市生野支所が開く。無料。

 欧米列強に追いつくべく、明治政府は産業や軍隊の近代化を急ぎ、欧州からさまざまな人材を招いた。特に力を注いだのが工業、製糸、鉱山。中でも生野鉱山、神奈川県の横須賀製鉄所(造船所)=日本遺産=、群馬県の富岡製糸場=世界遺産=では多くのフランス人が活躍した。

 生野で特筆されるのがジャン・フランソワ・コワニェ。幕末の慶応3年(1867)に薩摩藩の招きで来日。今年が150年にあたる。

 明治元年(68)に新政府初のお雇い外国人技師として生野に赴き、当時の最新技術で鉱山の調査にあたり、軌道の敷設や巻き揚げ機の設置など施設の近代化を図った。火薬爆破を導入して生産力も増強させた。生野滞在は約10年間で、その後各地の鉱山で活躍した。

 フォーラムでは、佛教大の青山忠正教授が「幕末維新期の日本と国際環境」と題して当時の時代背景を説き、姫路日仏協会の白井智子会長がコワニェらの具体的な功績を話す。引き続いてパネルディスカッション。横須賀製鉄所と富岡製糸場の地元から、それぞれの研究者を迎えて3施設の歴史的価値をたどる。

近代産業遺産4棟を特別公開

 当日は午前10時30分から1時間、生野鉱山近代化産業遺産の鉱山施設が特別公開される。会場は三菱マテリアル生野事業所。現在は総合事務所として使われている旧混こう所、中門休憩所、オリバーフィルター室、購買会が外観見学できる。現地で10時から30分間受け付ける。

生野書院で企画展 機器や資料で足跡

 生野書院特別展示室では7月1日から9月3日まで、企画展「お雇い外国人-日本の近代化を支えた人たち」が開かれる。無料。

 コワニェが使った測量機器やランプ類、往時の写真資料を展示。コワニェ以外にも鉱山技師や築道家、機械技師、医師らが招かれていて、それぞれの足跡を紹介する。

 いずれも問い合わせは生野支所、電話079(679)2240。

両丹日日新聞社

最終更新:6/19(月) 14:03
両丹日日新聞