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なぜ?今後の影響は? 予想外の「大敗北」となったイギリス総選挙

6/18(日) 8:00配信

選挙ドットコム

なぜ?今後の影響は? 予想外の「大敗北」となったイギリス総選挙

イギリスで8日に行われた今回の総選挙。圧勝すると踏んで前倒し解散総選挙に打って出た与党・保守党のメイ首相でしたが、第1党にとどまるものの過半数を維持できず、議席数を減らす大敗北を喫しました。

一方で最大野党・労働党は議席を大幅に増やし、イギリス議会の勢力図は大きく塗り替わりました。結局、どの政党も過半数を握れない「ハングパーラメント(宙吊り議会)」という結果に。ただ政局を混乱に導いただけという、歴史的に見ても稀な「無意味な選挙」と批判を受けています。

自分から仕掛けた「ギャンブル」に大負けしてしまった保守党とメイ首相。これから「EU離脱」という大変な宿題を抱えるイギリスで、どうしてこんなことになってしまったのでしょうか。総選挙の結果とともに、イギリスの迷走の過程を見ていきましょう。

総選挙の結果とEU離脱交渉への影響

今回の結果は図の通りです。

過半数の326議席を割ってしまった保守党のメイ首相は、10議席を獲得した北アイルランドの地域政党である民主独立党(DUP)の協力を得て議会で過半数を確保する予定です。

しかしEU離脱方針で保守党と意見が違うDUPはあくまで「閣外協力」という形にこだわる姿勢で、保守党はこれから重要法案ごとにDUPの合意を取り付ける必要があります。それでも保守党政権が確保できる議席数は過半数を2議席上回るのみ。残念ながら、わずかな造反者ですぐに瓦解してしまう不安定さを残しています。

より多くの議席数を確保してEU離脱交渉を自国に有利に進めるためにわざわざ前倒しで行った総選挙で、逆に「過半数」という武器を失ってしまったメイ首相。世論だけでなく与党内部からも批判の声は絶えず、求心力の低下は避けられません。メイ首相が今後、国内をまとめていけるのかどうかは不透明で、イギリスの不安定な状況に世界中で懸念が広がっています。

また、今回の結果で、EU離脱交渉が難航することは必至です。EUとイギリスは今月19日から本格協議を開始する予定でしたが、政局が混乱している現状を見ると協議は先送りになる見通し。2019年3月までもう2年を切っている中でのこの迷走っぷりに、期限内での合意を絶望視する声も少なくありません。

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最終更新:6/18(日) 8:00
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