ここから本文です

水の事故 防ごう 子どものライフジャケット着用 「ベルトで体 密着を」

6/18(日) 6:00配信

上毛新聞

 気温の上昇とともに水辺で遊ぶ機会が増える中、子どもの水の事故を防ごうという安全意識が高まっている。群馬県内では小売店が未然防止につながる商品の品ぞろえを充実させる一方、関係機関は川などで遊ぶ際の注意喚起に力を入れる。梅雨の晴れ間に出掛ける際にも、しっかりとした準備を呼び掛けている。

◎群馬県内 ライフジャケット品ぞろえ充実

 ベイシアワールドスポーツ前橋みなみモール店(前橋市)は、子ども向けのライフジャケットや滑り止め付きアクアシューズといった事故防止の関連商品をそろえている。ライフジャケットの販売数は5年前から倍増。年々品数を増やしており、担当者は「安全に対する意識は確実に高まっている」と話す。

 水難事故防止を啓発する河川財団(東京都)は、群馬県など川遊びの場所が多い地域では、固定式のライフジャケットの着用を呼び掛けている。子どもは体が柔らかいため、万一の時にジャケットだけが浮いて体が水中へずり落ちるケースがあるという。「ベルトで体とジャケットを密着させることがポイント。股下にベルトがあるタイプも脱げにくく効果的」と話す。

 財団のまとめによると、2003~14年の子どもの死者数は交通事故(15歳以下)が1664人に対し、水難事故(中学生以下)も829人に上る。水難事故死の約6割が川や湖沼で発生しており、「(川や湖沼は)身近な場所であるとともに不慮の事故に遭いやすい」と指摘する。

 県警によると、大人も含めた県内の水難事故発生件数は16年までの10年間で62件あり、31人が亡くなっている。ライフジャケットを着用していたため軽傷で済んだという事例も目立ってきたという。

 子どもの水遊びは夏休み期間が中心だが、本格的な夏を前に気温が高い日はあり、注意が必要。梅雨時期でも局地的な大雨となる可能性があるため、川の急な増水にもつながる。前橋地方気象台は「近くで黒い雲を見たら川に絶対に近づかないでほしい」と呼び掛ける。

 県河川課は緑地・親水公園など167カ所の水辺周辺を点検した。危険を知らせる看板の破損の有無や、十分な安全対策が取られているかを確認した。同課は「夏休み期間を中心に、水の事故に対して注意を呼び掛けていきたい」としている。

最終更新:6/18(日) 8:03
上毛新聞