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空梅雨うらめし… 田植え遅れ、エツ不漁 佐賀

6/18(日) 13:44配信

佐賀新聞

雨量平年の半分以下

 佐賀県内は、梅雨入り後も雨が降らない状態が10日以上続き、農業への影響が心配されている。これから本格的な田植えの時期を迎えるが、ダムの水が足りずに作業を遅らせる地域が出てきた。漁業でも、筑後川の水位低下で名物のエツが不漁になっており、関係者がやきもきしている。

 佐賀地方気象台によると、県内は梅雨入りが宣言された6日と、翌7日に雨が観測されて以降、梅雨前線が沖縄方面に停滞したままで雨が降っていない。5月1日から現在までの総降水量も少なく、各地で平年の半分以下になっている。

 県農山漁村課によると、県内の主な農業用ダムとため池31カ所の平均貯水率は70%で、平年より約15%少ない。県内最大規模で平野部に農業用水を供給している嘉瀬川ダム(佐賀市富士町)も貯水率は約70%まで低下している。管理事務所は「取水調整の予定はないが、今後も日照りが長く続けば検討する」という。

 県内は17、18日と、次の週末が田植えのピークになるとみられていたが、ため池など水源が限られている中山間地では延期したり、田植え後に水が干上がったりするところも出ている。

 特に雨が少ない唐津市と東松浦郡玄海町では、農業用ダム・ため池10カ所の平均貯水率が36%まで落ち込み、管理者が節水を呼び掛けている。この地域は早場米で既に田植えを終えているが、ハウスミカンへの影響が心配されている。玄海町の松本長喜さん(58)は「発芽を促すため半日かけて水をやる必要があるが、節水のため2時間しかできていない」と気をもむ。

 空梅雨の影響は農作物以外にも出ている。県有明海漁協諸富町支所によると、5月1日に解禁された筑後川のエツ漁は、流量減で水揚げが減少している。関係者は「6月がピークなのに」と空をにらむが、気象台によると、ここ数日はまとまった雨は降らないという。

最終更新:6/18(日) 13:46
佐賀新聞

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