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F1マレーシアGP、将来的なF1カレンダー復帰の可能性を示唆。シンガポールとの“東南アジア隔年開催“も視野に?

6/18(日) 17:29配信

motorsport.com 日本版

 マレーシアGPを開催するセパン・インターナショナル・サーキットのダトー・ラズラン・ラザリ代表は、今後マレーシアGPを復活させる可能性を示唆したが、そのためには改善すべき点があると話した。

【写真】2016年マレーシアGP:まさかのエンジンブローに見舞われ、リタイアとなったハミルトン

 今年で19回目を迎えるマレーシアGPだが、リバティ・メディアとの交渉によりF1の開催契約を1年早く切り上げ、今シーズン限りでF1の開催を終了することになった。

 昨年マレーシア政府は、経済的な見返りも少なく、もはやF1を開催するために資金を用意することができないので、開催契約を早めに終わらせることはできないのかと、レースプロモーターに相談を持ちかけていた。

 将来的に再びF1を開催することを歓迎するのかと尋ねたところ、セパン・インターナショナル・サーキットのラザリ代表はmotorsport.comに対し、「もちろん。サーキットはここにあるのだから」と話した。

「もし全ての項目をクリアすることができたら、もう一度開催するだろう。F1がどれほどエキサイティングなのか、というのを我々はもう一度見たい。新しいF1のオーナー(リバティ・メディア)は、F1やレースの支配権を取り戻す必要がある」

「バーニー(エクレストン)はFIAと共に多少の支配権を失ってしまった。2014年には思い切ったレギュレーション変更でV6エンジンを導入したが、それがF1人気低迷のスパイラルの始まりだった」

「レースはエキサイティングでなくなり、それがF1への関心に影響を及ぼした。テレビの視聴者やサーキットへ来る人などに対してもそうだった。彼らはエキサイティングな要素を取り戻す必要があるし、この問題を解決しなければならない」

「新しいオーナーが何を考えてくるのか見てみよう」

 マレーシアGPのチケットはF1カレンダーの中で最も安いものだったにもかかわらず、観客動員数は下落した。サーキットには12万人を収容できるものの、昨年は45,000枚ほどしかチケットが売れなかったという。

 ラザリ代表は、シンガポールGPの開催がマレーシアGPにも影響を与えたことを認め、シンガポールに対しては地域的なクライアントに関しても、“完全に遅れをとって“いるという。

 またシンガポールでは、F1開催期間中に毎晩有名アーティストを招いて観客を楽しませることができており、コース外のエンターテインメントでも、マレーシアはシンガポールには敵わないと考えている。

「東南アジアで2つのF1レースを開催することは、F1を“殺す“ことになる。もし交互に開催すれば、もっと状況は良くなるだろう」とラザリ代表は話した。

 現在F1を開催しているいくつかのサーキットでは、交互に開催することは考慮しておらず、これは経済的にも可能なのかと尋ねると、彼は以下のように話した。

「彼ら(シンガポール)がF1開催を享受する前に、交互に開催するという選択肢を我々に提案してくれると考えている」

「私がこの仕事に就く前は、我々は(交互開催を)明確に拒否していた。もう一度私がこの選択肢について考えるかって? 答えはイエスだ。そうするだろう」

 また彼は、セパンをF1のテストのために使用する可能性もほのめかしたが、それが十分な関心となるかどうかについては確信を持てないという。

「テストで使用するというアイデアについて調査している」

「しかしファンが来たがるかどうか、マシンのテストを見たいと思うかどうか、それには確信を持てていない。それにコストの問題もあるだろう」

「MotoGPはここでテストをするために資金を払ってくれたので、我々はいつもファンへ無料でテストを見せることができた。でもそれがF1でも可能かどうかはわからない」

Lawrence Barretto