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両足を失ったF4のモンガー、2020年ル・マン参戦に向けて始動

6/18(日) 17:55配信

motorsport.com 日本版

 イギリスF4選手権に参戦する17歳のビリー・モンガーは、先週末にドニントンパークで行われたレースで大クラッシュを喫し、両足を失った。そのモンガーは、壊疽性筋膜炎で四肢を切断しながらも、昨年のル・マン24時間レースに参戦したフレデリック・ソーセが企画する新たなプロジェクトに携わっている。モンガーはソーセとともに2020年ル・マン24時間レース参戦するために、今後ソーセが設立したアカデミーを受講するという。

写真:昨年、フレデリック・ソーセはル・マン24時間レースに参戦し完走した

 モンガーはまず、今年11月4-5日に行われるVdeVプロト耐久シリーズのエストリルラウンドに参戦する予定だ。

 モンガーとソーセは、このレースでグループCNリジェ-ホンダJS53エボリューション2をシェアすることになる。そのマシンは、ソーセがレース活動をスタートした2015年にル・マン24時間レースのベテランドライバーであるクリストファー・ティンソーとシェアしたマシンでもある。

 モンガーはmotorsport.comに次のように語った。

「事故にあった後、フレッドが僕に手を差し伸べてくれて、障がい者のモータースポーツ活動を支援し、トップレベルに引き上げるというプログラムに誘ってくれたことは、今でも本当に信じられないような出来事だ」

「僕は再びレースをしたいと思っている。まずやるべきことは、マシンに乗れる時間を増やして、マシンを操れるだけの体力をつけることだ」

 モンガーの事故が起きてからすぐに、ソーセはモンガーに連絡をしたという。

「私は彼にサポートをしたいという気持ちを伝えたかった。だから彼をプロジェクトに誘ったのだ」

「ビリーには前進してもらいたいと思う。そしてル・マンに挑戦したい。全てがうまくいくのであれば彼は2020年に参戦することができるだろう」

 ソーセは、自身が設立したアカデミーにモータースポーツ活動をしたいと考えている障がい者を招いているという。

「世界中にいるモータースポーツをしたいと願っている障がい者に対し、あらゆるレースに対応できるよう、過去2、3年の経験を活かしたいと考えている」

「障がい者がモータースポーツをするためには支援が必要だ。私はジャン・トッド(FIA会長)やピエール・フィヨン(ACO代表)の支援を受けている」

「短期的なものではなく、持続可能なアカデミーを形成していきたい」

 来年ソーセは、GT3マシンでレースを行ったり、2019年から2020年の間にLM-GTEマシンでレースするために、メーカーに掛け合っている。