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闘病の友にエール 日藤サッカー部、全国へ

6/18(日) 6:30配信

カナロコ by 神奈川新聞

 17日に相模原市の相模原ギオンスタジアムで行われた県高校総体サッカー準決勝で、日大藤沢高が2年ぶりに全国高校総体出場を決めた。右肩に骨肉腫があると診断され、抗がん剤治療を続けてきた柴田晋太朗さん(18)との約束を果たす勝利だった。

 試合後、目を真っ赤にした佐藤輝勝監督(38)は、サポートメンバーとしてチームに帯同する柴田さんを肩車した。柴田さんは「恥ずかしかった」と振り返ったが、仲間と喜びを分かち合えることはやっぱりうれしかった。

 県選抜チームの主将を務めていた柴田さんが右肩に違和感を覚えたのは昨夏のことだった。「まさか病気じゃないよな。放っておいたら治るだろう」。しかし、8月の韓国遠征を終えたころ、痛みが限界に達した。精密検査で「骨肉腫」と診断され、すぐに入院した。

 抗がん剤治療には不安を感じた。チームの同学年全員が頭を丸刈りにして見舞いに来てくれた。「一番つらいのは晋太朗だから、自分たちができることをやった」と主将の安松元気さんは言う。

 柴田さんは、小学生のころは横浜F・マリノスの育成組織にも所属していた。入院先に中村俊輔選手(現ジュビロ磐田)らが激励に来てくれるなど、入退院を繰り返しながら多くの人に支えられていることを実感した。

 柴田さんにとって、インターハイ出場は通過点という。「帰ってきたのがゴールじゃない。強い姿でグラウンドに戻って、みんなと前に突き進んでいきたい」。9月の公式戦復帰を目標に、リハビリに励んでいく。