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千畝が縁で国際交流 湘南学園にリトアニア中高生

6/18(日) 8:00配信

カナロコ by 神奈川新聞

 ようこそ湘南に-。藤沢市鵠沼松が岡の湘南学園中学校・高校(川井陽一学園長)は17日、交流のある北欧・リトアニアの中高生ら一行を招き、茶道体験や英語の授業を通じて交流した。近隣の平塚市では、2020年東京五輪で同国の事前キャンプが決まっており、選手に先んじて若い年代が友好を深めた。

 第2次大戦時にリトアニア領事館で「命のビザ」を発給し、ユダヤ系難民らをナチスの迫害から救い、晩年は鎌倉で過ごした外交官・杉原千畝。杉原の子どもたちが同学園に通った縁から、リトアニアとの交流が始まり、2014年からは生徒が同国などを訪れてきた。ことしは現地の国立健康科学大付属ギムナジウム(日本の中学高校に相当)から9人を招き、同学園に16日から滞在している。

 保護者のサークルが指導する茶道教室では、慣れない正座に全員が一苦労。作法を懸命に見て覚え、入れたてのお茶を味わった。同国の学生に英語で作法を伝えた中学3年の数野未結さん(14)は「身近に交流ができ、言葉が通じて楽しかった。リトアニアの方々は真面目できちょうめん。いつか私もリトアニアに行ってみたいと思った」と話した。

 きめ細かなお茶をたてて関係者を驚かせたアデル・ブリンキートさん(16)は「全てが新しく興味深かったが、正座で脚は疲れた」と苦笑い。平塚での五輪キャンプは16日に初めて知った。「国技のバスケットボールに注目してほしい。選手より先に平塚へも行ってみたい」と話していた。

 一行は19日に杉原の生誕地・岐阜県美濃市などを訪れ、20日に帰国する予定。