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拉致、早期解決訴え 川崎、蓮池さん講演

6/18(日) 12:00配信

カナロコ by 神奈川新聞

 中央大学在学中の1978年に北朝鮮に拉致され、2002年に帰国した蓮池薫さん(59)が17日、「拉致事件の真実と解決への道」と題した講演を川崎市中原区のホテルで行い、「家族の身になって政府は交渉し、解決を図ってほしい」と訴えた。

 蓮池さんは、同大3年の夏休みに帰省していた新潟県の海岸で、後に妻となる祐木子さんとともに拉致された。北朝鮮での生活は24年間に及んだ。小泉首相訪朝後の02年、北朝鮮で暮らす子どもに「国内旅行に行く」とうそをついて日本に来た際の複雑な思いを語った。「日本の家族に『このまま残れ』と言われたが、『北朝鮮という国を知らないくせに簡単に言うな』とけんかになった」

 一方で「日本はいいな、残りたい」とも思った。「半年もすれば、子どもも日本に来られるだろう」と妻を説得、日本に残った。だが、子どもは1年たっても戻らない。落胆する自分に母親は「私は24年間待った」と言われた。やがて子どもも日本で一緒に暮らすことができ、「新しい人生を始めることができた」と振り返った。

 蓮池さんは「まだ(北朝鮮に)残されている人は、死亡したということになっており、何をされるか分からないと恐怖におののいているはずだ」と述べ、一刻も早い解決への協力を呼び掛けた。

 講演は中大卒業生の同大学員会川崎支部(松木茂夫支部長)が総会に合わせて開催。会場には、横田めぐみさんの家族写真が並べられ、参加者は拉致問題の解決を願っていた。