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江戸時代から続く囃子獅子舞がピンチ 大和、演目を撮影して保存へ

6/18(日) 21:00配信

カナロコ by 神奈川新聞

 江戸時代から伝承されてきた大和市の重要無形民俗文化財「福田神社囃子(はやし)獅子舞」が継承の危機を迎えている。長年の経験が必要な笛の奏者と主要演者が70~80代となり、後継者が育っていないためだ。そこで本年度中に演目を撮影して保存する取り組みを始める。

 福田神社の囃子獅子舞は、笛、太鼓と金属製の打楽器「鉦(かね)」の音色に合わせて、獅子役とおかめ役が舞う。獅子役が勇壮に踊り、おかめ役が子守や裁縫など細やかなしぐさをするのが特徴の一つ。正月などに披露され、1969年には市の同文化財に指定された。

 保存会のメンバーは小学4年生から80代までの約30人。経験や技量が求められる笛の奏者と、細やかな所作を求められるおかめ役を演じられるのは70~80代の3人だけになった。

 獅子役を務める保存会の会長(78)は「数人欠ければすべての演目ができなくなる状況になりつつある」と会員の高齢化に危機感を募らせる。

 そこで伝統文化の映像化に取り組む同市に協力を打診。市文化振興課は「映像の貸し出しもする予定なので、(囃子獅子舞に)関心を持ってもらうきっかけにしてほしい。50年後も今のまま演奏できるか分からない。映像があれば、過去の演奏を振り返るなど後世に役に立つかもしれない」と活動を後押し。2017年度中に映像記録の制作を始める予定という。

 会長は「毎年楽しみにしている地域の方たちがいる。若い人に伝統をつなげたい」と話している。

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