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玉城裕規&中村龍介、互いをリスペクト 『メサイア』は「役者人生と共に歩んだ作品」

6/18(日) 6:50配信

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 ドラマCDからスタートし、舞台、連続ドラマとメディアミックスする大人気シリーズ『メサイア』がついに『メサイア外伝 ―極夜 Polar night―』として映画となった。主人公は、実写オリジナルキャラクターであり、『メサイア』シリーズの影の立役者といっても過言ではない、玉城裕規演じる周康哉と中村龍介演じる三栖公俊。玉城、中村ともに自身らを主人公として描かれたことに「意外でした」と口を揃えた本作。シリーズを通して初めて主役として、中央に立つ玉城と中村に話しを聞いた。

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 本作は、2013年に上演された舞台『メサイア ―銅ノ章―』から登場する周と三栖に焦点を当て制作された『メサイア』シリーズの劇場版。映画『メサイア ―深紅ノ章―』(15)で描かれたストーリーを引き継ぎ、かつて反政府組織「評議会」で数々のテロ行為に手を染めてきた三栖と周の“最後の物語”であり、“究極の平等”の実現へと向かう「始まりの物語」でもある。

 「僕らは今まで、光が当たっていないところで、いかに(観客に)こちらを観てもらうかということをやってきていたので…。意外でした」と、本作に対する胸の内を明かした中村。自身らが主人公…という話しを訊いたときは驚いたようだ。一方、「今までの作品の延長線上なだけです」と一見クールな返答の玉城。だが「やることは変わらないですが、単純に嬉しかったですね」と続け、喜びを口にした。

 『メサイア』シリーズへの出演は、同作で中村が9作、玉城が8作目となる。中村は「役者と役柄が共に成長をしていく作品だったなと思いました。三栖が老けたなって思うということは、“中村龍介”も老けたなということだと思っています(笑)。考え方が大人になったなと思うということは、僕の考え方も変わったのだと思います。僕や玉ちゃんは、役者歴の中の半分以上はこの『メサイア』シリーズが占めていると思うので、役者人生と共にを歩んできた作品だと思っています」。

 “役者人生と共に成長にしてきた”と語った中村だが、1作違いで常に中村の横を歩いてきた玉城は「今回、この作品に出演して、初めて『メサイア』という作品を振り返ってみたんです」と述懐する。振り返ってみて、改めて感じたことは「こんなにも多くのキャストやスタッフたちと一緒にいたんだな…ということ」と感慨深い様子。「意識はしていなかったのですが、自然と自分の中に存在していた作品だったのだなと思いました」と話し目を細めた。


 互いに、「周康哉は、他の役者では観れない」、「三栖も観れない」と、認め合う中村と玉城。演じる役が反対だったら…ということも“考えられない”らしい。“演じる”ことはしないが、「劇中で三栖さんのモノマネはしてますけどね(笑)」という玉城。そんな玉城に、「あれは茶化してるだけだろ!?」と、すぐさまツッコミをいれた中村は「僕はプライベートで周のマネをしてます(笑) 玉ちゃんは声が武器だし、あの声が長所だからね」と応酬。周のマネは、中村だけでなく『メサイア』メンバーで楽屋での恒例行事になっていたことも明かした。

 三栖と周のセリフには、中村と玉城の普段の会話から生まれたものも含まれているという。中村曰く、警察省警備局特別公安五係(=通称サクラ)の制服を着たくない、と話していたそうで、ある舞台で「『こんな(サクラの)制服着たくないよな、クソダセーしな』ってアドリブを言ったことがあったんですけど、その直後にサクラのメンバーが出て来るというシーンになっちゃって…。お客さんも思わず笑っちゃったことがあったんです」と語る。玉城も、「あのシーン、エピローグだったのに、笑いから入っちゃって(笑)」と振り返る。「悪いことしたなって思いましたね」と中村。ちなみに近しいセリフは、本作にも登場する。

 劇中の三栖と周のように、互いを認め合う中村と玉城。唯一キャラクターと違うところは、素直に互いのリスペクトする点を口にすること。舞台やドラマで描かれてきたサクラ候補生の視点ではなく、三栖や周の視点から『メサイア』という作品を紡ぐ本作。タイトルにもあるように“メサイア外伝”として、2人の雄姿をみてほしい。(取材・文・写真:ほりかごさおり)

 『メサイア外伝 ―極夜Polar night―』は現在公開中。

衣裳協力/株式会社せーの

最終更新:6/18(日) 6:50
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