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今季かぎりで開催終了となったマレーシアGP、将来的なF1カレンダー復帰に前向き

6/18(日) 12:12配信

オートスポーツweb

 F1マレーシアGPの主催者は将来的に再度契約を結ぶことを考えているが、それにはレースの内容が改善される必要があるという。

マレーシアGPの競合となったシンガポールGP

 今年10月に開催されるマレーシアGPは、セパンにおける19回目にして最後のグランプリとなる。契約を1年早く打ち切ることで、主催者とF1新オーナーのリバティ・メディアとが合意に至ったのだ。 

 昨年、マレーシア政府は経済的利益の乏しさからグランプリへのさらなる出資を取りやめ、レース主催者に契約打ち切りを求める話し合いを始めるよう要請した。

 将来F1が戻ってきたら歓迎するかと尋ねられると、セパン・インターナショナル・サーキットの最高責任者ダト・ラズラン・ラザリは次のように答えた。

「サーキットはあるのだから、もちろんだ。要求したことがすべて改善されれば、我々はF1を取り戻すだろう。F1がいかにエキサイティングかを、また目にしたいのだ」

「新オーナーたちはF1と、レースに対するコントロールを取り戻す必要がある。(F1商業面の元トップ)バーニー(エクレストン)はFIAへの支配を少し失った」

「2014年に導入された新V6エンジンといった大きなレギュレーション変更が、F1の負のスパイラルの始まりだった。レースに興奮がなくなり、テレビ視聴者とサーキットに来場する観客の関心度に影響を及ぼしていった」

「彼らは熱狂を取り戻すために、問題を解決する必要がある。新しい経営陣が何を思いつくのか、見守っていこう」

 マレーシアGPの観客数は、チケット価格がカレンダー中で最安値であるにも関わらず減少しており、昨シーズンは収容人数12万人に対し4万5千人しか来場していない。2008年からシンガポールがカレンダーに加わったことが大きく影響し、企業顧客をシンガポールに「完全に取られてしまった」とラザリは認めた。

 シンガポールは有名アーティストを招いて毎晩パフォーマンスを行うなど、コース外のエンターテイメント面でも優れているため、マレーシアは歯が立たなかったのだという。

 ラザリは「東南アジアの二箇所で開催すると、F1を潰してしまう。交代で開催するほうがはるかにいいだろう」と付け加えた。

 現在カレンダーにある開催会場のいくつかは、交互でのF1開催は実現不可能と考えているようだ。財政的に可能なのかと尋ねられたラザリは、以下のように答えている。

「シンガポールはカレンダー入りする前に、その選択肢をこちらに打診してきているはずだ。私が就任する前の話だが、どうやら我々は拒否したようだ。もう一度その選択肢があったら考慮するだろうか? 答えはイエスだ」

 ラザリはセパンがF1のテスト会場として機能していく可能性をほのめかしたが、十分な関心が集まるかどうかは不確かだと話す。

「テスト会場としてのアイデアを模索している。だがファンが、テストを行うマシンを見に来たがるかどうかが定かではない」

「これにはコストの問題もある。MotoGPはテストに費用を払ってくれるので、いつもファンには無料で公開できている。これがF1でも可能かどうかはわからない」

[オートスポーツweb ]