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【気ままに十和田湖】切り立つ六方石

6/18(日) 11:55配信

Web東奥

 カヤックで中山半島の突端から西側を漕(こ)ぎ進むと六方石(ろっぽうせき)は突如現れた。
 大岸壁の高さは30メートルはあるだろうか。直角に荒々しく切り立ち、そのまま湖底へと沈み込む。水中をのぞき込むと、断崖の途中にひっかかったような浮遊感に包まれる。
 十和田湖は爆発的な火山活動で形成された多重カルデラ湖。今は目立った火山活動は確認されていないとはいえ、巨大な活火山に位置づけられる。六方石は溶岩が冷える際にできた柱状節理。材木を立てかけたように見えることから材木岩とも呼ばれる。見上げると、岩の隙間にしっかりと根を差し込んだ松が、絶妙なバランス感覚で張り付いていた。
 無機質な岩と生命力をみなぎらせた松との見事なコラボ。豊かに水をたたえ、深い緑に囲まれた十和田湖は実に表情豊かだ。

東奥日報社

最終更新:6/18(日) 11:55
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