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青酸連続殺害、異例の審理日程 京都、26日初公判

6/19(月) 8:50配信

京都新聞

 京都府向日市の男性らに青酸化合物を服用させたなどとされる連続殺人事件で、殺人罪3件と強盗殺人未遂罪の計4件で起訴された筧千佐子被告(70)の裁判員裁判の初公判が26日、京都地裁(中川綾子裁判長)で始まる。判決までの実審理期間は135日という京都地裁では前例がない長期のため、裁判員の負担軽減や整理しやすさのため、通常1回だけの論告・弁論を各事件ごとに「中間論告」などとして4回も実施するなど工夫しており、異例の審理日程に裁判所の苦慮がにじむ。
■各事件ごとに4回の「中間論告」
 筧被告が検察、弁護側双方の質疑に答える被告人質問はそれぞれの事件であり、7月10、12日、8月4、7日、9月4、5、26、27日。鑑定医の証人尋問が7月13日に予定されている。
 初公判は4事件を総括した検察、弁護側の冒頭陳述から始まり、双方が事件の概要や生い立ち、経緯、主張を明らかにする。筧被告は捜査段階では「青酸を飲ませた」と関与を認めていたが、起訴後に一転。弁護側は無罪を主張し全面的に争う姿勢と見られるため、筧被告の罪状認否が注目される。
 各事件の審理は、それぞれ冒頭陳述と中間論告、中間弁論を実施する。その度に振り返りの評議の日も設ける。公判は向日市の筧勇夫さんが殺害された事件から始め、大阪府貝塚市の本田正徳さん事件、神戸市の末広利明さん事件、兵庫県伊丹市の日置稔さん事件の順で審理する。
 10月10日に検察側が最終論告、翌日に弁護側が最終弁論を行う。裁判員が事件を振り返る評議は筧さんの事件で4日間、他の事件で1日ずつ設定した。最終論告弁論から判決までは15日間(予備日を含む)とした。地裁は各事件の審理から日数が経っても、裁判員が記憶を喚起しやすいよう配慮したとみられる。検察側の証人は現時点で、警察官や筧被告が本田さんと交際中に見合いした相手など事件順に20人、11人、9人、13人が呼ばれる予定だ。日置さんの遺族も被害者参加するという。
 京都地裁によると、開廷回数は計48回で10月11日に結審し、11月7日に判決が言い渡される予定という。
 起訴状では、2007~13年に向日市の筧勇夫さん=当時(75)=ら男性4人にいずれも青酸化合物を服用させ殺害するなどしたとされる。

最終更新:6/19(月) 9:32
京都新聞