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塩谷、強豪アルアインへ完全移籍 広島を去る本当の理由と苦悩「今行かなければ後悔する」

6/19(月) 16:56配信

夕刊フジ

 アラブ首長国連邦(UAE)の強豪アルアインへ完全移籍することが決まったサッカーJ1広島のDF塩谷司(28)。資金力のない広島からは、有力選手の流失が相次いでいるが、今度は中東オイルマネーによる広島狩りとなった。

 16日に会見した塩谷。広島への愛着があるのは事実だが、「今行かなければ必ず後悔すると思いました」と、悩んだ末の決断だったことを説明した。2012年8月にJ2水戸から広島に移籍し、昨オフ契約を更新したばかりで、4年半も契約を残していた。

 広島にとっては突然の移籍話。森保一監督らフロントは慰留したのだが、結局、塩谷の決断は覆らなかった。

 無理もない。条件が違いすぎるのだ。現地メディアによると塩谷とアルアインの契約は、7月からの2年で年俸は2億円。UAE国内では所得税が徴収されない。塩谷は手取りでこの年俸を受け取ることになる。今季の広島での年俸は5000万円で、手取りが2500万円台とすると、実に8倍の収入となる。

 広島はクラブ規模からしても、選手に高額の報酬を用意できない。一方で、育成には実績があり、若い選手がよく育つ。塩谷もカネで移籍したと言われることは不本意で、後ろ髪をひかれたが、クラブに相応の補償があるという大義名分で移籍することになった。

 この移籍で、広島にはアルアインから移籍金150万ドル(約1億6700万円)が支払われる。また、「連帯貢献金」として、塩谷が12歳から23歳まで所属したクラブなどに移籍金の5%が分配されることが決まっており「お世話になったところに少なからず、お金が入る。感謝の印になると思う」と会見でも話した。

 しかし、広島は毎年のように主力選手が離脱し、草刈り場になっている。特にJ1浦和にはGK西川、DF槙野、森脇、MF柏木らが広島時代の2倍以上の年俸を提示されて移籍した。広島の平均年俸は2600万円台でJリーグ全体とほぼ同じだが、1億円プレーヤーはひとりもいない。

 今後は海外からも標的になりそうだ。

最終更新:6/19(月) 17:11
夕刊フジ