ここから本文です

<新テスト英語>民間検定・マーク式併存 20~23年度

6/19(月) 6:30配信

毎日新聞

 文部科学省は、大学入試センター試験に代えて2020年度に始める新テスト「大学入学共通テスト(仮称)」の英語について、民間検定試験の活用に加え、23年度までの4年間は現行のマークシート式の試験を継続する方針を固めた。各大学はどちらか一方、または両方を活用できるようになる。文科省が20年度に民間試験に全面移行する案との2案を示し、高校・大学関係者らに意見を聞いた結果、段階的な移行を求める声が強かった。同省は月内に新テストの実施方針を発表し、詳細な制度設計に入る。【伊澤拓也、水戸健一、金秀蓮】

 新テストの英語の試験は、読む・聞く・話す・書くの4技能を総合的に測るため、民間の検定試験の中から、学習指導要領に対応しているものを認定して活用する。英検やTOEFLなどを想定しており、受験回数は高校3年の4~12月に2回までとする。成績は大学の求めに応じて、素点と、国際基準規格「CEFR」(セファール)に基づく6段階の評価を提供する。

 文科省は先月公表した実施方針案で、20年度にマークシート式を廃止して民間試験に全面的に切り替えるA案と、制度の大幅な変更による受験生や高校、大学への影響を考慮して、23年度までは現行と同じマークシート式の試験も継続するB案を示した。B案は浪人生の救済措置にもなる。

 これを受け、国立大学協会が加盟86大学にアンケートしたところ、A案よりB案の支持が多く、123大学が加盟する日本私立大学連盟でもB案支持の大学が多数を占めた。全国高校長協会もB案を要望した。

 移行期間の4年間は、各大学が、民間試験とマークシート式のどちらか一方を採用するか、両方を活用するかを決める。受験生にとっては、志望する大学が両方を活用した場合、有利な方で受験できることになる。しかし、受験を考えている複数の大学が、それぞれ異なる片方の試験を採用すれば、両方の対策をしなければならなくなる。その結果、センター試験の時より受験生の負担が増すこともあり得る。

 両方の試験を併用すると、出願から試験当日まで手続きが2通りになるため、大学の事務作業が増え、受験生にとっても志望校を絞り込むうえで混乱が生じる恐れがある。

 【ことば】大学入学共通テスト

 知識だけでなく、グローバル社会で求められる思考力、判断力、表現力などを評価するため、50万人規模が受験する大学入試センター試験に代わって導入され、現在の中学3年から対象になる。最も大きな変更点が英語での民間検定試験の活用で、このほか国語と数学は現行と同じマークシート式に加え、記述式問題が出題されることが決まっている。

最終更新:6/19(月) 6:30
毎日新聞