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【タイ】日系就職フェア、IT人材の需要高まる

6/19(月) 11:30配信

NNA

 盤谷日本人商工会議所(JCC)は16~17日、タイの首都バンコクで「日系企業就職フェア」を開催した。製造業を中心とする65社が参加。政府が掲げる産業の高度化政策「タイランド4.0」の推進でモノのインターネット(IoT)の普及や通信インフラの整備が進む中、優秀なIT人材の確保を急ぐ企業の姿が見られた。
 JCCの担当者は「IT分野の人材不足が目立ち始めている」と指摘。製造業が多く進出するタイでは慢性的なエンジニア不足が指摘されるが、近年は非製造業の進出が続いていることに伴い、IT・プログラミングといった業種で優秀な人材の確保が困難になっているとの見解を示した。
 香港系のオンライン人材紹介会社ジョブズDB(タイランド)が発表したデータによると、同社の1~4月の求人数で業種別のトップは「IT」と「エンジニアリング」で、各2万1,000件だった。一方、人材不足率はそれぞれ43%、29%と、ITがエンジニアリングを大きく上回った。このほか、「デジタルマーケティング」の人材不足率も44%と目立った。
 ■人材確保が急務
 出展した企業からも、IT分野での人材不足を嘆く声が多く聞かれた。NTTコミュニケーションズ(タイランド)の担当者は「タイではITを学ぶ学生が少ないため人材の需要は高く、自社でも不足状態にある」と漏らす。同社は主に22~30歳を対象に、ネットワークエンジニアやシステムエンジニアなどを幅広く募集。今後もジョブフェアへの参加やソーシャルメディアを通じた採用活動などを積極的に展開していく考えを明らかにした。
 インターネット関連事業を手掛けるGMOインターネット傘下のGMO―Zドットコム・ネットデザインは、ウェブプログラマーやウェブデベロッパーなどを常に募集。同社は今年2月にタイでネット事業を本格稼働し、優秀な人材の確保が急務となっているという。
 来場者からは「日系企業は知名度があり、信頼できる」といった声や、「給与が良い」といった意見が多く聞かれた。業種ではエンジニア志望の求職者が多かった。
 フェアはクイーン・シリキット国際会議場で開催。6回目となる今回は、初めてJCCが単独で開催した。来場者の事前登録数は目標の4,000人を上回る6,000人だった。

最終更新:6/19(月) 11:30
NNA