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「日本を幸せな国にしたい」=学校設立の千葉さん―皇太子さまと懇談

6/19(月) 5:58配信

時事通信

 【コペンハーゲン時事】デンマーク訪問中の皇太子さまがコペンハーゲン近郊の日本大使公邸で懇談された在留邦人の一人、千葉忠夫さん(76)は、19日に皇太子さまが訪ねる全寮制の「北フュン国民高等学校」の前身校を設立した。

 社会福祉を学ぶためデンマークに来て今年で50年。自分を支えてきたのは「どうしたら日本を幸せな国にできるのだろうか」との思いだった。「世界一幸せと言われるこの国の学校を、皇太子さまに見ていただけるのは光栄の言葉に尽きる」と話した。

 1967年、「日本を住みよい国にしたい」と思い立ち、両親の反対を押し切りデンマークへ。緑の畑、点在する赤れんがの家、色とりどりのチューリップ。アンデルセンの童話を絵に描いたような光景は今もまぶたに浮かぶ。

 コペンハーゲンから離れた農村で養豚農家の屋根裏部屋に住み込み、豚の世話をする生活から始まった。農家の娘が通う小学校の教諭から全寮制の学校「フォルケホイスコーレ」を紹介してもらい入学。あらゆる面から生徒の能力を伸ばそうとする教育に「真の民主主義を育む教育だ。いつか同じような学校をつくり、両国の懸け橋にしたい」と決心し、83年に念願の学校「日欧文化交流学院」を設立。日本から多くの福祉関係者を受け入れた。

 98年にはデンマークを訪れた天皇、皇后両陛下と面会。「日本から来た人に、この国の社会福祉を紹介したい」と話すと、天皇陛下は日本から何歳ぐらいの人が来て、何を学んでいるか、熱心に質問されたという。18日の懇談後、千葉さんは「柔らかさとか、話し方が陛下に似ておられますね」と皇太子さまの印象を語った。 

最終更新:6/19(月) 9:08
時事通信