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政治情勢の変化が影響=英EU離脱交渉

6/19(月) 7:30配信

時事通信

 英国の欧州連合(EU)離脱交渉が19日始まる。8日の英総選挙などを経て欧州の政治情勢は変化しており、交渉に影響しそうだ。

 ―英総選挙の結果はどうだったの。

 メイ英首相は政権を強固にした上でEUとの交渉に臨もうと、圧勝を期して解散・総選挙に打って出た。ところが、首相率いる保守党は下院の議席数を減らし、単独過半数を割り込んでしまった。小党の協力を仰がないと、政権維持もままならないありさまだ。

 ―首相は交代しないのかな。

 続投が決まった。デービスEU離脱担当相ら主要閣僚も留任だ。離脱交渉が差し迫っているため、余裕がなかったというのが保守党の本音だろう。新党首、新首相の選出には2、3カ月かかる可能性があるからね。それに、このタイミングで政治空白が生じれば、内政も外交も大混乱に陥るよ。

 ―続投に批判はないの。

 もちろんある。多数の死者が出たロンドンの高層アパート火災でも、メイ首相は対応のまずさが際立ち、現場を視察に訪れた際に市民から罵声を浴びた。求心力の低下は目を覆わんばかりだ。

 ―EUの情勢はどうだろう。

 団結の機運が高まっている。EU主要国のフランスで5月、親EU派のマクロン政権が誕生したからだ。EU離脱を掲げた極右政党・国民戦線(FN)のルペン党首は大統領選で敗退したため、EUが英仏に対する「二正面作戦」を強いられる最悪の事態は回避された。(ロンドン時事)

最終更新:6/19(月) 7:35
時事通信