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ROX 障害者手作り製品専門ブランド 適正価格で販売、所得向上を支援

6/20(火) 8:15配信

SankeiBiz

 障害者支援施設で製作された雑貨などを適正価格で販売するROXが本格的に販路開拓支援に乗り出した。代表者の白岩圭さんは「一般商品と遜色なく、価値に見合った価格で売れれば作り手の収入がそれだけ増える。自立にもつながるのでサポートしたい」と語る。その一環として、障害者のハンドメード製品を扱う専門ブランド「コズミックマーケット」を立ち上げ、見事なデビューを果たした。

 それは5月24~30日に東京・新宿の東急ハンズ新宿店で開催した展示販売会。15の障害者施設が参加し、染め物や革製品、陶器などの手作り製品約200点が並んだ。

 足を止めた買い物客のほとんどは障害者が作ったものとは知らずに製品を手にしていた。木工パズルを気に入った外国人は「木製でこんなに繊細な外国製品はない」と驚いていた。日本語で書かれたメッセージカードも意味を知って喜んで買っていくという。30万円の予算に対し売り上げは50万円に達した。

 元大手百貨店のバイヤーだった白岩さんと障害者を結びつけたのは、途上国の生産者や労働者の生活に配慮し公正な価格で取引するフェアトレード。「以前はばりばり働き、『私が、私が』と競争に明け暮れていた。こうしたやり方に価値はないと気づかされた」と振り返る。

 そんなとき障害者が製作した商品の存在を知り、東京都町田市の施設を訪ねて衝撃を受けた。「織物や草木染などの作品は独創的で精巧に作られていたし、障害者は任された得意分野に黙々と打ち込んでいた」からで、国内フェアトレードとして取り組むことを決意した。

 施設で製作された商品の利益が障害者の賃金になるが、販路が自治体のイベントやバザーなどに限られるため販売につながらず賃金が上がることもなかった。しかも販路を熟知する施設職員はおらず、商品の値付けも分からない。素晴らしい商品にもかかわらず安価で売ってしまうことも多い。

 この悪循環から抜け出すのに白岩さんの経験が生きた。バイヤーだけでなく、卸売業やメーカーの職歴があり目利き能力を磨いてきたからだ。適正価格で販売できる場所の開拓と確保に貢献できる。つまり障害者の所得向上の力になれるわけだ。

 こうしてコズミックマーケットが誕生した。東急ハンズ新宿店では10、11月と展示販売会を開催するほか、福岡市を拠点とする生活協同組合、グリーンコープ連合と東都生協(東京都世田谷区)を中心に年4回ずつカタログ販売を開催。7月からはウェブショップも始める予定。施設のネットワークを100に広げながら、継続的な売り場を確保し障害者支援を拡大。こうしてROXは売上高を17年10月期に1500万円、3年後には1億円を目指すという。

最終更新:6/20(火) 8:15
SankeiBiz

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