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【巨人】亀井、なめんな!逆転サヨナラ号泣弾!「これでだめだったら命を取られると思って…」

6/19(月) 6:06配信

スポーツ報知

◆日本生命セ・パ交流戦 巨人7x―5ロッテ=延長12回=(18日・東京ドーム)

 巨人が劇的勝利で開幕戦以来となる同一カード3連戦3連勝を飾った。亀井が延長12回1死一、二塁、右翼席へ逆転サヨナラ1号3ラン。前を打つマギーが敬遠された3度目の打席で意地の一発を放ち、涙があふれた。また、阿部は2本のアーチを架け、原辰徳前監督を抜く球団歴代単独3位の通算383本塁打としたが、その後負傷交代した。チームは6勝12敗で交流戦を終え、交流戦の最下位を脱出した。

【写真】12回1死一、二塁、右越えに逆転サヨナラの3点本塁打を放った亀井(右端、9番)を笑顔で迎える巨人ナイン

 手応えを信じられず、思わずベンチを見た。右翼スタンドに打球が吸い込まれた。立ち上がるナインに向かって無意識に右拳を突きさした。何がどうなっているのか、本人は全く分かっていなかった。二塁ベース手前、目頭を押さえた。涙が止まらなかった。「打った瞬間驚いた。グッとくるものがあった」

 笑顔の仲間が待つ輪の中に飛び込んだ。バンバンと頭をたたく手荒い祝福。輪が解けると、由伸監督が両手を広げて待っていた。その胸に、亀井は「すいません!」と言葉を詰まらせながら、また飛び込んだ。「よくやった!」と声を掛けられたが「申し訳なくて監督の顔は見えなかったですね」。通算6本目、球団では二岡に並ぶ4位タイの劇的アーチにファンもナインも歓喜に沸いた。

 余韻の残る試合後、村田からメールが届いた。「長い試合で疲れたけど、長いプロ野球生活の中で、本当に感動したよ。ありがとう」。先輩からの言葉に胸が詰まった。ロッカールームに座るとしばらく立ち上がれなかった。目線を上げるとテレビには自分の劇打のVTRが映った。ファンが喜ぶ姿を見て、また涙が頬をつたった。携帯電話には友人・知人から300件以上のメールやLINEが贈られてきていた。

 激闘、4時間23分のゲーム。野手全員を使った。でも、亀井劇場が全部をさらった。最高のシーンが訪れたのは3―5の延長12回裏だった。坂本勇の適時打で1点差に迫り、さらにマギーがこの日3度目の敬遠で1死一、二塁。内角のフォークを振り抜いた今季1号はチームを開幕カード以来の同一カード3連戦3連勝に導くサヨナラ3ラン。お立ち台では「プロで13年間、一番よかったです。途中で帰った人には僕のホームランを見せられなかったですけど、残っていただいた方、本当にありがとうございます!」と、絶叫。スタンドは爆笑の渦に包まれた。

 最後の最後に野球の神様がほほ笑んだ。3―3の8回。前を打つマギーが敬遠された。唇をかんで打席に向かい、1死二、三塁で捕邪飛に倒れた。延長10回、再びマギーが敬遠されると、天井を見上げ歯を食いしばった。2死二、三塁のチャンスは空振り三振。いつもは道具を大事にする男がベンチで珍しくバットをたたきつけ、怒りを爆発させた。

 そして延長12回の最終打席。マギーがこの日3度目となる敬遠。打席に入る前には屈辱による怒りで目は血走り、唇は震えていた。「本当に心が折れていたんで…奇跡としか言いようがない。これで最後だめだったら命を取られると思って、そのくらいの気持ちでいきました」。怒りを力に変えて劇弾につなげた。

 開幕から代打での起用が続いてきたが、5月以降は先発機会も増えた。一見、打席数が増えてチャンスが広がるように見えるが、亀井の場合は違った。「代打とスタメンでは試合の流れが違う」と悩み続けた。代打では打率3割7分5厘の成績を残す一方で、先発時は1割1分4厘。安打を打っても表情が晴れることはなかった。苦境の中で生まれたプロ根性の一打に由伸監督も「そこで戦うのがプロ野球選手だし、1軍の選手だから。いい結果も悪い結果も受け止めないといけない。ただ、やり返すチャンスで結果を残したというのは力のある選手だと思うよ」と温かい言葉を贈った。

 負ければ13年目で初の最下位となる危機だった交流戦を最高の形で締めくくったヒーローは、夜遅くまで返信に追われた。笑顔のままに。(長井 毅)

最終更新:6/19(月) 8:41
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