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オーロラ描いた最古の絵? 京大准教授らシリア語文書で確認

6/19(月) 17:00配信

京都新聞

 オーロラを描いた絵として世界最古となる可能性がある図像を、京都大総合生存学館の磯部洋明准教授と大阪大文学研究科大学院生の早川尚志さんらが確認した。8世紀後半に現在のトルコ東部で書かれた文書の中にあり、これまで確認されていた絵からは750年以上さかのぼるという。日本天文学会の学会誌にこのほど発表した。
 グループは、バチカン図書館がウェブ上に公開しているデータを活用し、現在のトルコのディヤルバクル近くにあった修道院のヨシュアという人物が当時のシリア語で書いた「ズークニーン年代記」を検証した。結果、771~72年に観測した記録として、数センチ四方の範囲で12組の線が描かれていた。そばには「北の果てに赤、緑、黒、黄の『つえ』が下から上に立ち上った」などという記述があり、絵を付したと書かれていた。
 記述を詳細に検討し、この12組の線が「オーロラ」の絵とみて矛盾はないと判断した。ディヤルバクル付近は北緯37度55分と比較的低緯度だが、太陽活動が特に活発な時期にはオーロラが見えることもあり得るという。
 従来は、1527年に欧州でスケッチされた絵が最古とされてきた。早川さんは「まだ知られていない太陽からの巨大な磁気嵐があった証拠となるのでは。世界中に未検討の写本は多いので、さらに検討を進めたい」と話している。

最終更新:6/19(月) 17:00
京都新聞