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17歳須崎 女子48キロ級連覇で初世界切符、張本助言効いた

6/19(月) 6:01配信

スポニチアネックス

 ◇レスリング全日本選抜選手権最終日(2017年6月18日 東京・代々木第2体育館)

 8月の世界選手権(パリ)の選考会を兼ねて行われ、女子48キロ級で17歳の須崎優衣(東京・安部学院高)が3試合全て無失点で大会連覇を飾った。JOCエリートアカデミーで同期の卓球の平野美宇(17)や後輩の張本智和(13)に刺激を受ける東京五輪世代のホープ。初めての世界選手権代表に内定した。

 「絶対に勝つという強い気持ちを持って戦えた」。優勝インタビューで須崎は満足そうに言った。実はこれ、試合前日に仕入れたばかりの言葉だった。

 「昨日張本くんとたまたま会って話したんです」。拠点を置くエリートアカデミーで顔を合わせ、これ幸いと質問を投げかけた。世界選手権で日本のエース、水谷隼を破った試合の心構えはどうだったのか。返ってきたのが冒頭の言葉だった。

 それを忘れず1回戦から徹頭徹尾勝ちにこだわった。スピードスケートの動きを参考にして鍛えた下半身を生かし、低い構えを崩さない。2年前の全日本で敗れた入江ゆき(自衛隊)との2回戦では、攻めても深追いせず、相手のアクティブタイム(30秒以内に得点しないと相手に1点加算)で稼いだ2点を確実に守り切った。

 リオ五輪金メダルの登坂絵莉(23=東新住建)は左足の手術を受けて今大会を欠場。日本レスリング協会の栄和人強化本部長は「登坂抜きならもう少し抜群で勝つかと思った」と注文をつけ、須崎自身「勇気を持って攻め切れない部分もあった」と反省も残した。ただし今回は何より勝利が最優先だった。

 これまでレスリングのアカデミー現役生(中学1年~高校3年)で世界選手権に出場した選手はおらず「自分が初めて成し遂げて最高の恩返しをしたかった」と最終年度に懸けていた。さらに今月の卓球の世界選手権では同期の平野が銅メダルの大活躍。テレビで活躍を目に焼きつけ「その上の金メダルを獲れるように頑張りたい」と意気込んだ。4月のアジア選手権では、リオ五輪銅の孫亜楠(中国)を破るなど国際舞台でも実績は十分。躍進する同世代に負けじと今度は須崎が世界一を決める舞台に立つ。

 ◆須崎 優衣(すさき・ゆい)

 ☆生まれ 1999年(平11)6月30日、千葉県松戸市出身。1メートル53。

 ☆レスリング歴 早大レスリング部だった父・康弘さんの影響で松戸ジュニアクラブで7歳から始める。中2からエリートアカデミーに入校。4学年上の姉・麻衣も早大レスリング部に在籍。

 ☆戦績 世界カデット3連覇など中学時代から無敗の進撃。16歳で勝ち進んだ15年全日本選手権決勝の入江戦で生涯唯一の黒星。その後は再び連勝し、今大会で13大会連続Vとなった。

 ☆験担ぎ 試合前は炭酸飲料「レッドブル」を飲み、スウェーデン人ミュージシャンのアヴィーチー「Wake Me Up」を聴く。

 ☆趣味 食べ歩き。好きなお菓子はじゃがりこ、柿の種だが、53キロ級を制したアカデミーの先輩の向田と約束し、今大会前は1カ月お菓子断ち。