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<仙台いやすこ歩き>(60)抹茶席/アジサイ咲く寺で一服

6/19(月) 15:27配信

河北新報

 しとしと…、ぽつん。急に降り出した雨は石畳の参道をぬらし、両脇に並ぶつぼみを持ったアジサイから滴を滴らす。

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 2人が待ち合わせたのは青葉区北山の資福禅寺の山門だ。資福禅寺といえば「あじさい寺」として知られる所。ここではアジサイの開花に合わせ、茶席も設けられるというのでやって来たわけである。

 約束の時間まで、お寺を一巡りすることに。いやすこが採ったのはあまのじゃくコースで、タイサンボク横の花芯門を出て、本堂の裏を回り、裏の門から境内へ。この裏門の名がまたしゃれているのだ。「雨良門」。雨もまた良しかぁ。今までの「雨降っちゃったね」の暗い気持ちから、2人はがぜんお楽しみ気分に。と、「みいさん、ここに急須塚なんてありますよ」と画伯が見つけたところで、そろそろ時間だ。

 迎えてくれたのは住職の渋谷芳円さん(45)。美しく整えられた境内、宮大工の技が光る本堂に比べ、通された庫裏はつつましい。「元々古い建物が震災でダメージを受けて、そのままなんです。ギャップに驚いたでしょう」と朗らかに笑う渋谷住職は、「がんばろう東北!」とプリントされたTシャツ姿。私たちにふんわりとした立派な座布団を用意してくださっていた。

 「元々茶の湯の文化は、12世紀に臨済宗の栄西さんが宋(中国)から帰国してもたらしたもので、じわじわと日本中に広がって行ったんです」。ここ仙台では初代藩主伊達政宗が文化人であり、京都の当時最先端の文化を取り入れてきたのだと教えてくれた。

 「そういえば資福寺の虎(こ)哉(さい)和尚は、政宗や片倉小十郎の師範でもあった人ですよね」と画伯が問うと、「そうです。学徳に優れた虎哉和尚を政宗の父・輝宗が政宗の師として招いたのです」

 臨済宗の傑僧・虎哉禅師が同じ臨済宗の栄西さんがもたらした茶の道を、政宗公に教えたということもあり得るのでは、と想像をたくましくしてしまう。虎哉禅師については史料も墓もないそう。「墓を作ってはだめと遺言したそうですよ」

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最終更新:6/19(月) 16:32
河北新報