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【ボクシング】比嘉、パニック障害を乗り越えた勝利を語る。今後は「井岡さんと戦いたい」

6/19(月) 18:58配信

イーファイト

 5月20日(土)東京・有明コロシアムにて開催された『ボクシングフェス2017 トリプル世界タイトルマッチ』で、WBC世界フライ級王者となった比嘉大吾(21=白井・具志堅スポーツジム)。

【フォト】比嘉の左フックがカウンターで決まった瞬間

 前日の計量失敗で王座をはく奪された前王者ファン・エルナンデス(30=メキシコ)から合計6度ものダウンを奪い、6R2分58秒、TKO勝ち。13戦13勝(13KO)のパーフェクトレコードでの世界タイトル獲得は日本人初の記録となった。

 ここまで全ての対戦相手をマットに沈める強打者ぶりを発揮している比嘉だが、「自分、周りが思っているより、繊細なんです」と意外なことを先週、イーファイトのインタビューで答えた。

 その繊細さから、「今回の試合前はパニック障害になって、救急車を呼ばなきゃいけない状況だったんですけど、試合前にそうした騒動を起こすのはよくないと思って、耐え抜きました」と試合前の秘話を打ち明けた。

 パニック障害とは、突然激しい不安とともに胸がドキドキし、息ができない、締め付けられるなどの症状が出るもので、その症状は10分以内にピークに達し、数分から一時間以内に収まることがほとんどと言われている。

 パニック障害になった一因は減量苦だったが、「精神的に追い詰められた状況で調整をやり抜けた自分と、あきらめた相手。この差が根気勝負になった時に出ると思いました」と、精神的に追い詰められても調整をやり抜いた比嘉、一方フェルナンデスは試合前日、計量オーバーで、再計量もあったが、それをあきらめ放棄。ここが競り合いになった時にその差が出ると予測した。

 結果論から言えば、比嘉の言った通りの展開だった。試合開始後、鋭いパンチを多角的に打ち込みながら旋回する王者を、比嘉は2Rに早くも左フックで捕まえてダウンを奪う。リングではエルナンデスもプライドを持って戦い、ポイント上では優位に立ったが、比嘉はじわじわプレスをかける消耗作戦に迷いはない。そして5Rに再び左フックでダウンを奪い、6Rだけで4度のダウンを追加。ここでレフェリーが試合を止めた。

 今後の比嘉は、師匠である具志堅会長が保持する世界王座防衛13度の日本人男子世界王者の最多防衛記録を目指すのはもちろん、「弟子なら超えるのが恩返しじゃないですか。みんなが注目をする試合で勝ち続けたいと思っています。必然的に、同じ階級で別団体の世界王座に就いている井岡一翔さんとは戦いたいと思いますね」と、WBA世界フライ級王者・井岡一翔との統一戦を希望している。

 また、比嘉は今回の試合と日本人初の記録(全試合 KOでの世界王座奪取)の樹立などから、イーファイトが選ぶ「ゴールドジムプレゼンツ・格闘技月間MVP」の5月度MVPに選ばれた。

最終更新:6/19(月) 21:41
イーファイト