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<米国防総省>シリア機撃墜を発表 IS戦で米機が自衛措置

6/19(月) 11:35配信

毎日新聞

 【ワシントン会川晴之】内戦状態のシリア北部ラッカ周辺で18日、米軍機がシリア政府軍機を撃墜した。米国防総省が発表した。過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦にあたる米軍支援の地元民兵組織「シリア民主軍」(SDF)の地上軍部隊への攻撃をシリア軍機が続けたため、自衛措置をとったとしている。米国を中心とする有志国連合は2014年9月からシリアで空爆を始めたが、シリア軍機を撃墜したのは今回が初めて。

 これとは別に、イランの革命防衛隊が18日、シリア北東部デリゾール県で活動するISに対し初めてのミサイル攻撃を実施した。シリアでは、ISが「首都」とするラッカでの攻防戦を有志国連合が本格化。協調を欠く各軍が入り乱れ、情勢はさらに複雑化しそうだ。

 米国防総省によると、シリア軍機のスホイ22戦闘機が現地時間18日午後4時半ごろから攻撃を始め、SDFの数人が負傷。米軍は、派遣した軍用機でシリア軍機に警告するとともに、シリア政府を支援するロシアを通じ攻撃をやめるよう通告した。しかし、シリア軍機はSDFに対して爆撃を継続したため、午後6時43分に米海軍のFA18戦闘攻撃機が撃墜したという。

 作戦を実行した米中央軍は「我々の任務は対ISであり、シリア政府や、それを支援する部隊と交戦するつもりはないが、有志国連合とそのパートナーを脅威から守るのはためらわない」と主張している。

 一方でシリア政府軍は「米軍によるテロ支援を示す言語道断の侵略行為」だと強く非難。米軍は今月初旬にも、シリア南部で政府軍支援部隊と見られる無人機を撃墜しており、散発的な衝突が発生している。

最終更新:6/19(月) 12:40
毎日新聞