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「上皇」京都滞在など議論 各界の有識者ら

6/19(月) 22:40配信

京都新聞

 京都の行政、経済、学術・文化各界の代表者でつくる「京都の未来を考える懇話会」の会合が19日、京都市下京区のホテルで開かれた。天皇陛下の退位を実現する特例法の成立を受け、退位後の上皇の京都滞在の在り方などを論点に、国への要望の取りまとめに向け有識者の考えを聞いた。
 皇室制度に詳しい所功・京都産業大名誉教授、歌会始選者の永田和宏・京産大教授、冷泉家時雨亭文庫の冷泉貴実子常務理事を招いた。芳賀徹・国際日本文化研究センター名誉教授は文書で意見を寄せた。
 上皇の京都滞在について所氏は、居住は難しいとした上で、陵墓やゆかりの寺社を巡るための京都滞在が増えるとみて「大宮御所などで侍従や女官も宿泊できる状況を整えねばならない」と指摘。永田氏は「御用邸のように私的にリラックスできる場を父祖の地で提供するスタンスが大事」と述べた。芳賀氏は京都御所を「本宅」とするのが望ましいとした。
 即位に関する儀式を京都で開催できるかについて、所氏と永田氏が論拠を工夫して大嘗祭の実施を求めるよう提案し、冷泉氏は「即位の礼こそ京都から宮廷文化を内外に発信できるチャンス」と強調した。春と秋の園遊会のどちらかを京都で開く案も示された。
 国への要望については京都府の山田啓二知事、京都市の門川大作市長が「陛下のみこころに沿い、全国の共感を得るのが大事」とした。次回の会合で要望の方向性を取りまとめる方針。
 この日の懇話会には、山田知事、門川市長、京都商工会議所の立石義雄会頭、府観光連盟の柏原康夫会長、華道家元池坊の池坊専好次期家元、京都新聞社の永島宣彦社長が出席した。懇話会は2013年にまとめた京都の将来ビジョンに、皇室の一部を京都に迎える「双京構想」を盛り込み、国への要望に取り組んでいる。

最終更新:6/19(月) 22:40
京都新聞