ここから本文です

浜松城公園東側に文化拠点 「はまホール」後継整備へ

6/19(月) 17:00配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 浜松市は19日までに、老朽化などを理由に休館中の市教育文化会館(はまホール、同市中区)の後継施設として新設する「市民文化創造拠点施設」について、浜松城公園東側に位置する旧元城小跡地周辺への整備を目指す方針を固めた。候補エリアには市役所の敷地も含まれる。市は将来的な庁舎移転も視野に入れ、同施設の整備構想を核にした都心部の再生につなげる考え。複数の関係者への取材で分かった。

 同日午後の市創造都市推進会議で示す基本構想案に盛り込んだ。旧元城小跡地は埋蔵文化財の発掘調査が予定され、構想は10年近い長期的な取り組みになるため、暫定措置として期間限定の音楽ホールの早期整備も計画に加える。場所は同市北区新都田の「都田センター用地」が最有力候補に挙がっている。カインズホーム浜松都田テクノ店の隣接地で、面積は約3万平方メートル。

 市民文化創造拠点施設整備の候補地は、2014年に策定した浜松城公園長期整備構想で「にぎわいと交流ゾーン」に定めたエリア。同公園には浜松城や市美術館など文化施設と歴史的観光資源があるため、市は「互いの魅力を高める相乗効果と都心部への波及効果が期待できる」として選定した。

 拠点施設は有識者の提言を踏まえ、新たな機能を取り入れた付加価値の高い複合施設を想定する。基本構想案ではホールに加え、創作活動工房やスタジオ、飲食、観光案内などの機能を例示した。検討過程に市民参加の仕組みを取り入れる。

 市庁舎移転についてはこれまで「長期的な視野に立って調査研究する」(市幹部)としていたが、具体的な動きはなかった。市民文化創造拠点施設の構想が進めば、議論が加速する可能性もある。



 <メモ>浜松市の市民文化創造拠点施設構想は、年間約55万人が利用していた「はまホール」の閉鎖問題がきっかけで浮上した。市は2013年11月、はまホールを15年3月で閉鎖する方針を示したが、市民から存続や代替施設の建設を求める6万人以上の署名が寄せられた。市は休館扱いに変更し、有識者による検証検討会が存廃を協議。16年3月に「別の場所に新設」と結論付け、新たな機能を取り入れた付加価値の高い施設整備を求めた。市は11年度にまとめた浜松城公園再整備計画「セントラルパーク構想案」に代替施設建設を盛り込んでいたが、議会や市民の意見を踏まえて12年11月に取り下げた経緯もある。

静岡新聞社