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<皇太子さま>デンマークの福祉学校 訪問を心待ちに

6/19(月) 12:07配信

毎日新聞

 【コペンハーゲン山田奈緒】デンマーク訪問中の皇太子さまは19日午後(日本時間19日夜)、フュン島の港町にある「北フュン国民高等学校」を見学される。日本人留学生らが先進的な福祉を学ぶ同校の前身は、デンマークで福祉や教育に携わる千葉忠夫さん(76)が創設した。千葉さんは「文化や考え方の違いを拒否せず、共に成長しようとする成熟した国民性がある」と同国の魅力を語り、皇太子さまの福祉訪問を心待ちにしている。

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 元航空自衛隊員の千葉さんは「幸せの国」と言われるデンマークに憧れ、「日本を住みよい国にするために学びたい」と1967年に同国へ。福祉施設で働き、不登校児の支援にも携わった。80年代から準備を進めて「日欧文化交流学院」を開校し、日本人留学生に福祉を教えてきた。学院は2005年にデンマーク政府から「北フュン国民高等学校」として認可され、地元の人たちも学んでいる。

 国民高等学校は、18歳以上なら試験なしで国籍を問わず入学できる教育機関。政府の手厚い補助があり、経済的な弱者も学べる。現在、北フュン国民高等学校で福祉を学んでいる日本人留学生は十数人。シリアやイラクの難民も在籍し、デンマークの文化を勉強している。千葉さんは同校の教師を今年はじめに退職したが、学生らと交流を続ける。

 学校訪問に先立つ18日夜(日本時間19日未明)、皇太子さまはコペンハーゲン近郊の日本大使公邸でデンマーク在留邦人らと面会された。出席した千葉さんに、皇太子さまは「日本で参考にできることはありますか」と質問した。千葉さんは「日本を幸せの国にするには、日本人が努力していかなければならないと思います」と答え、学び続けることが大切との考えを伝えたという。

最終更新:6/19(月) 12:18
毎日新聞