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韓国、原発の新規計画を白紙に 「途上国時代の政策」

6/19(月) 11:14配信

朝日新聞デジタル

 韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は19日午前、釜山市で開かれた古里(コリ)原発1号機の廃炉に向けた稼働停止を記念する式典であいさつし、原発の新規建設計画白紙化や安全基準強化などを明言した。原発中心のエネルギー政策からの急速な転換を強調したものだが、産業界などからは代替エネルギーの確保を不安視する声が出ている。

 文氏は2011年の福島原発事故について「地震による原発事故は極めて致命的だ。原発が安全でも低廉でも環境に優しくもないという事実を明確に示した」と指摘。「2016年3月現在、1368人が死亡し、被害復旧に総額220兆ウォン(約22兆円)という天文学的な予算がかかるそうだ。事故後、放射能の影響による死亡者やがん患者の発生数は把握すら不可能な状況だ」と語った。

 文氏は「原発は開発途上国の時期に選択したエネルギー政策」とし、「古里原発1号機の永久停止は、脱核国家への第一歩だ」と述べた。韓国には計25の原発があるが、廃炉は古里原発1号機が初めて。(ソウル=牧野愛博)

朝日新聞社