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JR九州上場後初、23日株主総会入念に準備 「建設的な対話したい」

6/19(月) 7:55配信

産経新聞

 JR九州が23日、福岡市博多区のホテルで、上場後、初めてとなる株主総会を開く。これまでは全株式を保有する国側の1人だけが出席していたが、今回は多数の株主が参加する。青柳俊彦社長をはじめ経営陣は、総会を無事に乗り切ろうと、ピリピリしながら準備を進めている。

 JR九州は昨年まで、主に本社の会議室で株主総会を開いていた。何しろ独立行政法人「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」が全ての株式を保有していた。

 総会といっても株主側は同機構の担当者1人だった。担当者が質問し、同社の約20人の役員が答えるスタイルだった。1~2時間程度だったという。

 JR九州は昨年秋、上場した。1億6千万株を発行し、株主は約14万人を数える(今年3月末現在)。

 4月ごろから、株主総会の準備を本格化した。前例がないことばかりで、手探りの連続だ。

 総務担当は、鉄道をはじめ各事業部門からヒアリングし、経営の課題を洗い出した。想定問答集を作成するためだった。総会当日、ひな壇で答弁する役員23人分の問答集をそろえた。

 総会の流れや会場設営などは、すでに上場済みのJR西日本などJRグループや、地場企業から情報を収集した。

 総会当日は2千人まで入場できるように、席を用意する。本社社員9千人のうち、200人が会場に集まり、株主誘導などに当たる。総会時間は、2時間程度と予想する。会場は前日の22日から貸し切り、リハーサルを実施する。

 「株主の皆さんと建設的な対話ができるよう、頑張っている。ただ、とにかく時間がない」(広報幹部)と、緊張ムードが高まる。

 上場後、鉄道部門の大規模トラブルが相次いだ。総会では、トラブルの再発防止だけでなく、赤字ローカル線などをめぐり、厳しい質問が飛ぶことも予想される。

 青柳俊彦社長は5月の記者会見で「質問には丁寧に答えたい。良い意味で株主さまと情報を交換し、互いにコミュニケーションを図れる株主総会にしたい」と語った。

 ちなみに株主総会といえば、株主に手土産を渡す企業も多いが、JR九州は「予定していません」という。(村上智博)

最終更新:6/19(月) 7:55
産経新聞

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