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<大阪万博誘致>仏在住日本人「初耳」 パリのテーマに軍配

6/19(月) 13:30配信

毎日新聞

 2025年国際博覧会(万博)に立候補した4カ国のうち、大阪誘致を目指す日本にとって最大のライバルとされるのが、博覧会国際事務局(BIE)の地元パリでの開催を掲げるフランスだ。両国を知るフランス在住の日本人に、誘致レースはどのように映っているのだろうか。14日(現地時間)のBIE総会で初のプレゼンテーションが披露された後、パリ市内で尋ねた。

 ◇「情熱的」では大阪とパリ、似ている

 「大阪のオープンで情熱的な感じは、実はパリと似ている。大阪のおばちゃんのように偶然、隣り合った人ともすぐ仲良くなれる」

 堺市出身で06年からパリに住むピアニストで貿易業の結城麻菜さん(31)が話す。日本のアニメやアートへの関心が高く、日本に旅行するフランス人も多いが、大阪の印象は薄いようだ。「2番目の都市」「京都の近く」と曖昧なケースが目立つという。

 結城さん自身、万博の大阪誘致を「まったく知らなかった」。パリの誘致も知らなかったが「パリは久しぶりの開催なので盛り上がるだろうが、観光客が多い街なので(万博を)しなくても人は来ると思っているのでは」と分析する。結城さんは「大阪の人は情熱があって優しい。大阪は外国人とのコミュニケーションを受け入れる素地がある街だ、と自分もアピールしていきたい」と話した。

 フランスの研究機関で働く生物学研究者で在仏4年目の三木崇史さん(35)=兵庫県出身=も万博誘致は知らなかった。大阪の「いのち輝く未来社会のデザイン」より、パリの「共有すべき知見、守るべき地球」というテーマに軍配を上げる。「寿命が何年延びるかより、自分の子ども世代以降も人が住める地球の状態が維持されるかに興味がある」と指摘した。

 一方、同じ研究仲間で在仏3年目の中村祐樹さん(37)=福岡県出身=は、自身に子どもがいることから「日本で万博があれば、多くの国の人たちが訪れる。子どもたちが、さまざまな人や文化に触れられるのではないか」と日本での開催に期待する。【念佛明奈】

最終更新:6/19(月) 19:53
毎日新聞