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95歳男性が60年前の原付きを自力で復活 エンジン再生し別の自転車に乗せ替え 北海道・釧路

6/19(月) 7:01配信

北海道新聞

「眠りを覚ましてやったぞ」

 釧路市阿寒町の元酪農家佐々木幸一さん(95)は4月、約60年前に故障した原動機付き自転車のエンジンを自力で復活させた。「もう一度よみがえらせたい」と昨年秋から7カ月かけて修理。エンジンを別の古い自転車に取り付けて動くようにし、5月には公道を走れるようナンバーも取得した。60年の時を超えて復活した原付き自転車を前に、「眠りを覚ましてやったぞ」と満足そうだ。

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修理費用は2千円

 旧阿寒町生まれ。少年時代から機械いじりが好きだった。戦時中は1942年(昭和17年)に徴兵され、シンガポールやビルマ(現ミャンマー)などの戦地に赴いた。終戦後は46年に帰国し、阿寒に戻って家業の酪農を継いだ。

 54年頃、原付き自転車を中古で購入した。搾った牛乳を町内の集乳場へ運ぶために活用していたが、5年ほどでエンジンが故障。使わなくなったが、「いつか役に立つはず」とエンジンを自転車から取り外し、自宅で保管を続けてきた。

 約60年が過ぎた昨秋、知人が譲ってくれた古い自転車を見て「これなら昔のエンジンが取り付けられるはず」と思い立った。

 エンジンを分解して部品の状態を確認したところ、点火装置の一部で「ポイント」という小さな部品が壊れていた。古い部品の一部を移植する方法を考え、試したところ思った通りに作動した。エンジンは元通りに組み立てて古い自転車に搭載し、ベルトの位置などを調整。昔のように人が乗って走行ができるようになった。修理費用は2千円足らずだった。

北海道新聞

最終更新:6/19(月) 10:44
北海道新聞