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三菱伸銅、19年度経常益を最大4割増目指す

6/19(月) 6:02配信

鉄鋼新聞

 三菱伸銅(本社・東京都千代田区、社長・堀和雅氏)は今後3カ年で経常利益を最大4割増益させる。2016年度実績が42億円。19年度の目標値は50~60億円で、2~4割水準の増益となる。板条製品は検査工程強化などで自動車と半導体向けの構成比を向上。収益率を高めつつ2拠点を引き続きフル操業させる。棒線製品は鉛レス黄銅エコブラスに注力。耐摩耗などの特性を生かし自動車や建機向けで拡販する。

 伸銅品の需要環境は変動が激しく、17年度からの3カ年戦略では収益目標に幅を持たせ1年ごとに見直す。板条製品では建築向けなどの一般材が比較的多い三宝製作所にも超音波内部探傷装置を導入。自動車と半導体向けが中心の若松製作所と同様の製品を作れる体制を敷き、全社的に自動車・半導体向けの構成比率を高める。
 自動車用の端子材は高度な品質が求められる製品。車載配線を接続するコネクタは小型化が進み、接点の端子に使う銅板条は微細な加工が求められる。市場のニーズに対応し成形性が高く、微細加工しても接続力を保てるMSP5などの高機能銅合金に注力。コネクタ挿入力を低減し自動車会社の作業性を高める低摩擦性のPICめっきと組み合わせ拡販する。高付加価値な新めっきの研究開発も推進。防食性向上や、コネクタ挿入力のさらなる低減を図る。
 半導体用のリードフレーム材では高付加価値品の比率を向上。酸で溶かして成形するエッチング方式のリードフレーム向けなど品質力で差別化が可能な製品に力を入れる。
 棒線事業ではエコブラス事業に注力。耐摩耗性による自動車・建機向けの押出棒の拡販に加え、中長期に見込まれる世界的な鉛規制強化による需要増への対応策を検討する。また水道メーター向けで需要が好調なことから三宝製作所でインゴットの増産投資を計画している。
 堀社長は「この5月に我々と同じ三菱マテリアルグループに入った英ルバータ社のスペシャル・プロダクツ事業部門とのシナジーも将来的には棒線製品などで期待できる」と話している。

最終更新:6/19(月) 6:02
鉄鋼新聞