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東京パフォーマンスドール 混沌としたきたアイドルシーン……爆発的な光を今一度放つ存在への期待

6/19(月) 18:14配信

Billboard Japan

 6月19日より【東京パフォーマンスドール 4th Anniversary ダンスサミット】と題した東名阪ツアーを開催する東京パフォーマンスドール。そのタイトルからも分かる通り気付けば新生TPDも4周年を迎える訳だが、果たして彼女たちは目まぐるしいアイドルシーンにおいてどんな立ち位置に今いるのか。結成当初から取材させて頂いている著者独自の視点ではあるが、今のTPDを観てない人に知ってもらう為にも記したい。

東京パフォーマンスドール キュートなライブ写真(全43枚)

国民的アイドルグループが絶望や幻滅を感じさせている現在のシーン

 2017年6月現在、日本のアイドルシーンは(あまりポジティブな意味じゃなく)実に賑わしい。本来、夢とか希望とか勇気とか……ま、今の時代、そこまで綺麗事だけで成立させられる存在で在り続けるのは難しいとしても、それでもアイドルは観ていて聴いていて元気をもらえたり、明日への糧となる存在であってほしいとファンであれば思うはず。けれども今は、国民的アイドルグループが現実や絶望や幻滅を感じさせる出来事も多発していて、どれも一般的には話題と云う名のネタとして利用価値のあるものなのかもしれないが、そのアイドルのファンからすると笑えないし、苦しいし、場合によっては「信じていたものが粉々に砕け散った」「裏切られた」ぐらいのことを思っても仕方ないし、そのアイドルとの出会い自体を否定しかねない。もちろんそのアイドル自身もファンにそんな想いをさせたくなかったかもしれないし、何とかまた期待に応えられる存在になろうと奮起しているかもしれないし、そう思っていなかったとしても一重にそのアイドルだけの責任とは言えないだろうし、でもそう考えたら考えたでなおさら悲しくて切ない気持ちになるし、いずれにしてもファンは疲弊する一方である。

それでも夢とか希望とか勇気とかそういうものを体現するアイドル

 いきなりネガティブな現状を重苦しく説明してしまったが、そんな状況下においてもアイドル本来の役割を日々笑顔で担っている者たちはたくさんいる。先ほど「夢とか希望とか勇気とか……ま、今の時代、そこまで綺麗事だけで成立させられる存在で在り続けるのは難しいとしても」と記したが、それでも夢とか希望とか勇気とかそういうものを体現して届けたいと奔走しているアイドルだっている。

 ひとつ例を挙げれば、6月12日にさいたまスーパーアリーナでのラストコンサートを実現して解散した℃-ute。下積み時代を入れると実に15年にもわたってアイドルとして生きてきた彼女たちだって、その長いキャリアの中でファンを戸惑わしてしまう瞬間はもちろんあった。このままの状態では継続していくことは困難と思われた時期だってある。それでも彼女たちが15年にもわたってアイドル活動を続けることが出来て、最後にファンと共に夢を叶える瞬間まで辿り着けたのは、どんな状況下においても夢とか希望とか勇気とかそういうものを体現する自分、そして解散するタイミングも含めてアイドルとして全うする人生を諦めなかったからだ。また、アイドルらしからぬセンセーションに傾倒していった近年のシーンにおいて彼女たちは、ひらすらに歌にダンスに表情にチームワークとパフォーマンススキルを高め続け、同時にアイドルとしての自分を見つめ続け、一般的に「アイドルなんて」と卑下されやすかったジャンルを「アイドルって格好良いんだね。凄いんだね」と思わせるイメージの大変換にも大きな役割を担った。

 ゆえに℃-uteのラストコンサート(http://bit.ly/2shz83Z)には、AKB48グループやももいろクローバーZなどハロプロとは日頃ライバル関係にある国民的アイドルたちも駆け付け、アイドルが本来持っていた爆発的な輝きに感動し、自らのブログ等を通して一斉に「眩しかった」とその姿を絶賛したんだろうし、アイドルフリークたちも「これぞアイドルの教科書」と今一度原点に立ち返ることが出来たのだと思う。

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最終更新:6/19(月) 19:00
Billboard Japan