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IVI、中小向け「10万円IoTキット」提案開始

6/19(月) 12:26配信

日刊工業新聞電子版

■4工程なら4万-5万円

 インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ(IVI、西岡靖之理事長=法政大学教授)は、10万円以内で手軽にIoTを工場に導入できる「10万円IoTキット」の提案を始める。地方の中小企業を主なターゲットに、今夏から全国6カ所で開くセミナーなどで紹介する予定。進捗(しんちょく)管理、設備管理などを高度化する手段として活用を促す。導入を支援する人材の発掘・育成も併せて進める構えだ。

 格安ボードコンピューター「ラズベリーパイ」、非接触型ICカード・リーダーなど安価で容易に手に入る機器を用い、現場とITシステムをつなぐ手法を提案する。例えば、ICカードを作業指示書とセットにして、各工程に置くリーダーで読み取る仕組みにより、簡単に作業の進捗をデジタル化できる。4工程がある生産現場の場合、4万―5万円程度で導入できる。

 8―10月に石川県、静岡県、広島県など6カ所で開く地方版セミナーで紹介する予定。低コストで分かりやすいIoT活用案を実機も使いつつ提示し、中小企業の導入意欲を喚起する。

 企業が採用しやすいよう数パターンの用途に合わせて手引を用意する計画。また、導入支援人材を「ものづくりITサポーター」と定義し、発掘・育成する。IoTなどの新戦略「コネクテッド・インダストリーズ」を掲げる経済産業省とも連携しながら、取り組む方針だ。

 IVIはIoTなどによるモノづくりの高度化を目指す団体。現在、会員数は約220企業・団体・個人。