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スバルがアイサイトを自動運転技術(自動運転)と呼ばない理由 ~28年間に渡る技術開発の裏側と本音~

6/19(月) 7:01配信

オートックワン

やはり、自動運転技術(自動運転)とは言わない

「”ぶつからないクルマ”というのは、ちょっと言い過ぎではないのか?」。

いまから7年前、富士重工業(当時)の社内で、アイサイト向けに採用しようとしていた宣伝コピーに対して、大きく意見が分かれた。

新型「アイサイト ツーリングアシスト」搭載の新型レヴォーグ/WRX S4を写真でみる

最終的に、このコピーにGOがかかったきっかけは、アイサイト開発陣からの「普及してこそ予防安全」という声だった。アイサイトは第三世代のVer.3(バーション3)を経て今夏、アイサイト・ツーリングアシストへの進化を遂げる。

それに伴い、SUBARU(スバル)は、一般社団法人日本自動車研究所の城里テストセンター(茨城県東茨城郡城里町)で、量産型の新型レヴォーグと新型WRX S4を使った報道陣向け試乗会を行った。

やはり、プレゼンテーションでは、自動運転という言葉は出てこなかった。ただし、自動ブレーキや自動アクセル、そして自動ハンドルといった言葉は使った。

一方、日産自動車は”自動運転技術の活用”という枕詞を使ったプロパイロットを装備をセレナに搭載し積極的なマーケティング戦略を繰り広げている。また、マツダも自動ブレーキという言葉を「i-ACTIVSENSE」の宣伝で使用し始めた。

自動車産業界の一部で、また自動車ジャーナリストの一部には、各社の自動運転や自動ブレーキといった表記に対して、”消費者がどのような状況でもクルマが自動でなんでも行ってくれる機能”との誤認識をしてしまうことを危惧して、こうした表記の使用に異議を唱える人も多くいる。

近年、世界各国で自動運転に関する各種カンファレンスを取材している筆者としては、自動運転や自動ブレーキとの表記については、各社の企業理念に基づくものであり、表記の使用については自社責任だと考える。

そうしたなか、スバルはアイサイト・ツーリングアシストを、『安心と愉しさのための高度運転支援技術』と定義し、『より遠くへより速く安全に快適に』というスバルのグランドツーリング思想に基づき、市場導入の目的を『心からツーリングを愉しむため』とした。

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最終更新:6/19(月) 7:01
オートックワン