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トヨタ新型アクアがデビュー5年目のマイナーチェンジで新グレード”クロスオーバー”追加、燃費は38.0km/L達成|最新情報

6/19(月) 14:00配信

オートックワン

コンパクトハイブリッドカーの定番アクアが2017年6月19日マイナーチェンジ

最近はコンパクトなハイブリッド車といえば、日産ノートe-POWERが人気だが、ハイブリッド専用の定番車種はトヨタアクアだろう。2011年12月に発売され、2013年~2015年は、登録車(小型/普通車)の登録台数ナンバーワンになった。2016年は1位を新型にフルモデルチェンジされたトヨタプリウスに奪われたが、2位にはアクアがランクされている。

トヨタ新型アクアのフォトギャラリー

トヨタアクアはボディがコンパクトだから、混雑した市街地でも運転がしやすく、直列4気筒1.5リッターエンジンを搭載する軽量なハイブリッド車とあって、燃費性能も良好だ。価格は売れ筋グレードのSであれば200万円を下まわり、運転のしやすさと優れた経済性で人気を高めた。後席や荷室は狭めだが、大人4名が乗車できる。

このアクアが2017年6月19日にマイナーチェンジを実施して新型となった。発売日も同じ6月19日だ。

新型アクアのカタログ燃費が最大38.0km/Lに進化

新型トヨタアクアの主な変更点は燃費性能の向上、走行安定性と乗り心地の改善、外観のデザインや装備の見直し、SUVモデルのX-URBAN(Xアーバン)をクロスオーバーに変更した事などだ。このアクアは発売から4年半を経ているため、さまざまな機能に改良を加えた。

まず、コンパクトカージャンルのハイブリッドモデルであるアクアにとって非常に重要なJC08モード燃費は、価格の最も安いグレードの「L」が、従来の37km/Lから改良後は38km/Lに向上した。「S」と「G」は従来の37km/Lから34.4km/Lに悪化している。背景にあるのは歩行者保護の法規対応などにより、車両重量が1080kgから1090kgに増えたことだ。 わずか10kgの重量増加で燃費数値が9.3%も下がるのは不可解だが、今の燃費計測ではそうなってしまう。

シャシーダイナモメーターを使って計測する時、車両重量による慣性を再現するためにフライホイールを用いるが、その重さ(等価慣性重量)が1080kgを境目に変わるからだ。車両重量が966~1080kgの車両は、等価慣性重量が1020kgに収まる。1081~1190kgの車両は、等価慣性重量が1130kgまで増えてしまう。 要は燃費計測に使う補正用の”重り”が変わることで、1090kgのグレードは燃費数値が極端に悪化するわけだ。これだけを見ても、公表される燃費数値がいかにアテにならないかが分かる。

ちなみにマイナーチェンジ前も、「S」と「G」にサイド&カーテンエアバッグなどをオプション装着すると、車両重量が10kg増えて1090kgになった。この時のJC08モード燃費は33.8km/Lだったから、改良によって0.6km/L向上して、34.4km/Lになっている。 同じ車両重量同士で比べて燃費数値が向上した背景には、ハイブリッドシステムの制御を見直したことなどが挙げられる。

新型アクア「L」がJC08モード燃費を38km/Lに向上させたことで、燃費競争の順列が少し変わった。ノートe-POWERに用意されるエアコンまでオプション設定にした軽量ボディのe-POWER Sは、JC08モード燃費が37.2km/Lだ(ほかのグレードは等価慣性重量も異なり34.0km/L)。

以前はトヨタアクアの燃費数値が下まわったが、今回のマイナーチェンジで逆転した。ただし新型アクア「L」もノートe-POWER Sと同様の燃費スペシャルグレードで、後席のパワーウィンドウや遮音材などを省いている。選ぶメリットの乏しいグレード同士が、不毛な燃費競争を展開している構図だ。

今は新燃費基準のWLTP導入を視野に入れ、新型ダイハツミライースやマツダCX-5のように、JC08モード計測に特化したエンジンの設定を控える車種も見られる。

燃費スペシャルのグレードは、一部の法人ユーザー、レンタカーなどで需要があるものの、多くのユーザーには存在価値のない仕様だ。販売比率も低い。 またコンパクトなハイブリッド車が安全、実用装備を省いてまで軽量化しながら、ボディの大きなトヨタプリウスE(これも燃費スペシャルだが)の40.8km/Lに負けるというのも情けない話だろう。

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最終更新:6/20(火) 10:18
オートックワン