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アレルギー予防のため、生後6か月から卵摂取を…学会が提言

6/19(月) 11:11配信

読売新聞(ヨミドクター)

 卵アレルギーを予防するには生後6か月から少しずつ卵を食べさせるべきだ――とする医療者向けの提言を16日、日本小児アレルギー学会が発表した。

 原因となりうる食物は早く与えない方が良いとする考え方が根強い中、大きな転機になりそうだ。

 提言では、離乳食を始める前のアトピー性皮膚炎の診断を必須とした。アトピーで皮膚のバリア機能が弱くなると、そこから体内に入り込んだ微量の卵が免疫機能によって異物とみなされ、卵アレルギーになる危険性が高まることが最近の研究で分かってきた。

 アトピーと診断された場合、ステロイド剤と保湿剤で皮膚症状を治す。専門の医師の指導を受け、生後6か月ごろから微量の固ゆで卵を毎日食べさせ、体に慣れさせてゆく。アトピーでなければ、同時期から固ゆで卵を食べさせればいい。

 国立成育医療研究センター(東京都)などは昨年末、アトピーの乳児に皮膚の治療を行いながら半年間、微量のゆで卵粉末を毎日食べさせると、卵アレルギーの発症が約8割減ったとする研究成果を発表。近年の研究から、生後早い時期に腸から食物を吸収すると、免疫機能が異物とみなさず、アレルギー発症を抑えられるとする知見が集まった。

 提言作成の中心となった国立病院機構相模原病院(相模原市)の海老沢元宏・アレルギー性疾患研究部長は「アトピーの場合、家庭で自己流で卵を食べさせるのは非常に危険。必ず専門の医師の指導を受けてほしい」としている。