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TCRインター:完璧な"走り"を見せたミケリス監督の活躍で、M1RAが母国2連勝

6/19(月) 17:00配信

オートスポーツweb

 6月17~18日の週末にDTMドイツ・ツーリングカー選手権との併催イベントとして開催されたTCRインターナショナル・シリーズのハンガロリンク・ラウンド。この母国イベントにゲストドライバーとして参戦したWTCC世界ツーリングカー選手権のスター、ノルベルト・ミケリスはポールポジションを獲得。さらにレースでも自チームをアシストする大活躍をみせ、母国ファンの声援に応える走りを披露した。

【写真】レース2のスタートでは3台が絡むアクシデントでセーフティカーが導入

 WTCCではカストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チームに所属し、TC1規定のシビックWTCCをドライブするミケリスは、この母国開催となるTCRラウンドに飛び入り参加。

 ハンガリーに拠点を置き自らが立ち上げに参画、今季から同選手権へのチャレンジを開始したM1RAチームのマシンのコクピットに収まった。

 そのミケリスは練習走行から母国ファンの期待を裏切らない速さを披露。FP1、FP2でも最速タイムを記録し、予選Q1では先週の大クラッシュからマシン修復なったレパード・レーシングのジャン-カール・ベルネイ(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)に最速を譲ったものの、続くQ2では1分52秒740のTCRラップレコードを樹立し、見事にポールポジションを獲得。2番手にチームメイトで前戦勝者のアッティラ・タッシ(ホンダ・シビック・タイプR)が続き、M1RAチームが最高のお膳立てを整えた。

 迎えたレース1では、この週末に18歳になったばかりのタッシが、世界戦のスタードライバーという最強の"ボディガード"を引き連れてレースをリード。

 2台ともに抜群のスタートを見せると、ミケリスはタッシを先行させ2番手に下がって後続をマーク。3番手はM1RAのもう1台、ロベルト・コルチアゴ(ホンダ・シビック・タイプR)がベルネイとめまぐるしくポジションを入れ替えるバトルを展開。

 2周目までに3番手を手にしたベルネイは、すぐさまミケリスのシビックに接近。しかし、世界戦のスターは戦略家でもあることを証明し、見事なディフェンスを見せつけVWゴルフに付け入る隙を与えず。

 最終的にタッシがTCR初優勝を母国ウインで決め、2位に最高の護衛役を演じたチーム監督のミケリス、3位にミケリス攻略を果たせなかったベルネイ、4位にM1RAのコルチアゴが入った。

 表彰台に上がったタッシ、ミケリス、M1RAのクルー、そして観客席を埋め尽くした多くのファンは、ポディウムに流れるハンガリー国旗に感情の高まりを隠すことができず、特別な瞬間を共有することとなった。

「自分の生まれ育った国で、こんなに多くの観客を前に初優勝できたのは本当に最高の気分だ。ノビー(ノルベルト・ミケリス)は明らかに僕の背中を守ってくれたし、僕はミラーも見ず、コーナーでタイヤをセーブすることに集中するだけだったよ」とタッシが語れば、監督のミケリスも、この若きドライバーの成長を手放しで喜んだ。

「すべてが計画通りに進んだ。僕は戦略家かもしれないね(笑)。なにより、このレースに勝ったのはアッティラ(・タッシ)であることを強調しなければならない。彼はこの勝利に完全に値し、今季見違えるほどの成長を遂げた。僕は、彼がこの瞬間にどんな感情でいるか、何を感じなければいけないかを正確に知っている。とても感情的な瞬間なんだ」

「レース中は、彼に少し仕掛ける真似をしたり、それ以上にジャン-カールに対して徹底してディフェンス・ラインを取らなくちゃいけなかった。彼のゴルフの方が速いパートがいくつかあったからね」

「でも、ここでは過度なお祭り騒ぎは禁物だ。まだこの週末にはレースがひとつ残されているからね」

 そうミケリスが語るように、日曜のレース2は引き続きM1RAチームが母国ファンを喜ばせる引き締まったレースを披露し、トップチームとしての成長を見せつける形となった。

 スタートはリバースポールのヤン-レノ・モラー(ホンダ・シビック・タイプR)がホールショットを決め1コーナーへ。2番手にウェスト・コースト・レーシングのティーンエイジャー、ジャコモ・アルト(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)が続き、3番手には昨日の勝利から8番手スタートとなったタッシがジャンプアップ。いきなり3番手に躍り出た。

 しかし、その1コーナーではダビド・カヤイア(アルファロメオ・ジュリエッタTCR)、ジャンニ・モルビデリ(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)、ダン・ロイド(セアト・レオンTCR)らが絡む多重クラッシュが発生し、セーフティカーが出動。

 5周目のレース再開後は、M1RAのシビック勢が躍動し、まずはミケリスが6番手に浮上すると、3番手のタッシがアルトを仕留めて2番手に。

 その後、ミケリスはレース1に続きベルネイを抑え続けると、コルチアゴが5番手に浮上するのをアシスト。一方、トップを追いかけるタッシは10周目にモラーの背後コンマ3秒まで迫ると、翌11周目に一撃でオーバーテイクを決め首位に浮上。

 タッシは、そのまま今季最初の“週末2連勝”を挙げたドライバーに。2位にクラフト-バンブー・ルクオイルのペペ・オリオラ、3位に自身初表彰台となるモラーが入った。

 TCRインターナショナルの第7戦は、7月8~9日にTCRジャーマニーとの合同開催となるモータースポーツ・アレーナ、オッシャースレーベン戦となる。

[オートスポーツweb ]