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【コラム】名波采配的中! “想いが強すぎる”愛弟子・松浦の2得点が磐田に勝利を呼び込む

6/19(月) 0:00配信

SOCCER KING

「浦和の選手たち、サポーターたちも『磐田には2点、3点差で勝つだろう』的な雰囲気が流れていたんじゃないかなと思うんですが、それを我々はひっくり返そうということで試合に臨みました」

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 ジュビロ磐田を率いる名波浩監督にとって、“してやったり”の勝利だったことだろう。

 2017明治安田生命J1リーグ第15節、磐田は埼玉スタジアム2002で浦和レッズと対戦。雨が降りしきる中で始まった一戦は、「我々が前掛かりになってアクションを起こして、コレクティブにできていたと思いますし、スライドと縦ズレの連動も非常にスムーズだった」と名波監督も一定の手応えを示したよう、果敢なプレッシャーと素早いチェックでアウェイチームの磐田が優勢に立つ。すると36分、セットプレーから大井健太郎が先制点を挙げた。

 しかし、前半終了間際の43分にCKから阿部勇樹に同点弾を許すと、後半に入り56分に再び阿部に決められ、逆転を許してしまう。ホームの大声援を背に、勢いに乗る浦和は駒井善成、ラファエル・シルバを投入。勝負を決める次の1点を狙いに行った。

 しかし、磐田は次の1点を与えなかった。名波監督曰く「3点目を取られそうな雰囲気もありましたし、それだけのクオリティをゴール前で出されたシーンもあった」ものの、「最終ライン5人の距離感、それぞれのスターティングポジションを3メートル内側にする」ことで「何とか守ることができた」。

 そして68分、名波監督は松井大輔を下げて、松浦拓弥をピッチに送り出す。すると、その直後にアダイウトンがカウンターから同点弾をマーク。続く74分には「俺もびっくりした」という途中出場の松浦の今季初得点で、ついに磐田が勝ち越しに成功する。さらに80分にはアダイウトンのパスに抜け出した松浦が再びゴールネットを揺らし、これで勝負あり。2-4で磐田が勝利を収めた。

 途中出場ながら2得点と大仕事をやってのけた松浦。名波監督は「彼の悪い癖というか一つの特徴は2カ月、3カ月プレーヤーで、その後に休養をしないと1シーズン通してハイパフォーマンスを出せない」と松浦を評す。第5節の清水エスパルス戦から第11節の川崎フロンターレ戦までは連続でスタメンに名を連ねたが、以降は出場機会なし、または途中出場という状況が続いていた。

 名波監督は松浦に対して「罰走ではなく、コンディションを上げるために外周を走らせた」。そして、ようやく生まれた今季初得点。それも浦和を相手に勝負を決定付ける2得点だった。「僕自身、彼に対して“想いが強すぎる”ため、いろんな仕打ちをしたんですけど、よく跳ね返してこういうパフォーマンスをしてくれたと思います」と愛弟子を絶賛。松浦も「チームが勝利するため、起用してくれたことにゴールという形で応えられたのは良かった」と、安堵と充実感に満ち溢れた表情だった。

取材・文=三島大輔

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最終更新:6/19(月) 0:04
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