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遺族、蔵書など千点超寄付/秋田雨雀没後55年

6/19(月) 10:34配信

Web東奥

 青森県黒石市出身の文学者・秋田雨雀(1883~1962年)の作品や業績・足跡を紹介する同市の「秋田雨雀記念館」(伊藤英俊館長)は18日、同館で雨雀の蔵書、雑誌稿、遺品など1144点について遺族から正式に寄贈を受けた。伊藤館長は「雨雀が没して55年の節目の年、記念館第二のスタートとなった。あらためて市民、県民に雨雀の功績を知ってもらい文化・文学の地である黒石を盛り上げていきたい」と話した。
 今年2月に就任した伊藤館長をはじめとする運営委員が、郷土の偉人に再び光を当てたい-と着手した記念館改革の一環となる。寄贈の内訳は蔵書688冊、雑誌稿244点、色紙短冊等42点、遺品28点、書簡142点。所蔵品は長らく整理されず、半ば放置されてきたが今年5月、運営委員があらためて目を通し点数を確定させた。
 ただ同館が開館した74(昭和49)年以降、遺族との間で所蔵品の取り扱いについて、正式な取り決めはなかった。記念館側は今後の運営に際し、所蔵品の適正な管理が必要と判断。雨雀の父玄庵の養子・永三の孫にあたる黒石市出身の秋田稔さん(76)=青森市=に相談、寄贈で双方が合意した。
 秋田さんは「ここで保管し皆に見ていただくのはうれしい。名誉市民でもある雨雀ゆかりの品々を代々残してほしい」と語った。
 記念館は9月に「秋田雨雀とふるさと作家展」の開催を黒石市内で予定しているほか、「秋田雨雀賞」を創設、県内で芸術・文化活動に優れた活動実績を残している個人・団体を表彰する。

東奥日報社

最終更新:6/19(月) 10:34
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