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補てん不足で高度医療提供の使命果たせない - 国立大病院、3年間累計514億円に

6/19(月) 22:00配信

医療介護CBニュース

 国立大学附属病院長会議は19日に記者会見を開き、社会保険診療に対する消費税が非課税であることから生じている控除対象外消費税が経営を圧迫している問題について、診療報酬での補てん不足額が2016年度には170億円となり、14年4月に消費税率が8%に引き上げられて以降、3年間の累計補てん不足額が514億円になる見通しだと発表した。【君塚靖】

 診療報酬での補てん不足は、国立大学附属病院長会議に参加している42大学すべてで生じており、不足額の規模は最大で10億円弱、最小でも2億円超となっている。会見した山本修一常置委員長(千葉大医学部附属病院長)は、「厳しい経営状況が続き、各大学は投資を抑制している。投資額が減価償却額に達していないため、年々、診療機器の老朽化が進行している。このままでは高度医療の提供という大学病院の重要な使命が果たせない」と危機感を示した。

 この日の会見では国立大附属病院の16年度決算の概要も明らかにした。16年度は、入院・外来共に患者数が減少したものの、平均在院日数の短縮や手術単価の増加などにより、収入は1兆1691億円(前年度比224億円増)となった。一方、看護職員の増加や人事院勧告に伴うベースアップなどのコストアップ要因があったが、投資経費を抑制したことなどから支出は1兆1552億円(同122億円増)となり、収支差引は139億円のプラスで、前年度より102億円改善した。

CBnews