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英EU離脱交渉が19日開始-メイ首相にソフトブレグジット求める圧力

6/19(月) 13:29配信

Bloomberg

欧州連合(EU)離脱を選択した英国民投票から約1年後の19日、ようやく正式な離脱交渉が始まる。だが、どのようなEU離脱を目指すのか、英国側では混乱が生じている。

「史上最も複雑な交渉」と英国のデービスEU離脱担当相が評する協議は、EU側の交渉責任者であるミシェル・バルニエ氏との間でブリュッセル時間19日午前11時(日本時間同日午後6時)に始まるが、メイ英首相は守勢に立たされている。交渉前に基盤強化を狙って前倒しに踏み切った解散総選挙が裏目に出たほか、国内問題で一段と厳しい立場に追い込まれているからだ。一方、EU側はより強い立場で交渉に臨める。

英総選挙で与党・保守党が過半数議席を失い、メイ政権の存続についても疑念が生じている。また保守党内でも、どのような離脱を目指すべきかを巡り新たな論争が起こっている。閣僚の一部は、移民管理や立法権限の回復というメイ首相の当初の目標にこだわるよりも、英国にとって最大の貿易相手であるEU単一市場との通商を存続させる方向への戦略見直しを望んでいる。

メイ首相は方針を転換していないし、転換したらしたで、保守党内のユーロ懐疑派を怒らせるリスクがある。彼らが首相は後退していると受け止めれば、交渉決裂やメイ「降ろし」を招きかねない。

クリフォード・チャンスの英公共政策責任者、フィリップ・スータ氏は「総選挙の結果、極端な結末に至る確率が増した」と述べた上で、「合意が成立するとしたら、総選挙前と比べて、より穏健な内容になる可能性が大きくなった。その一方で、全く合意に至らない確率も高まった」と説明した。

原題:Brexit Talks Begin With May Under Pressure to Seek Soft Breakup(抜粋)

Ian Wishart, Tim Ross, Simon Kennedy

最終更新:6/19(月) 13:29
Bloomberg