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4年かけ「天平大浴堂」制作 新井旅館依頼で模型化―伊豆総合高

6/20(火) 10:51配信

伊豆新聞

 伊豆市の県立伊豆総合高は、修善寺温泉にある新井旅館の代表的施設「天平大浴堂」の模型を制作した。「ものづくり学習」の一環として、同旅館からの依頼を受けて取り組み。建築研究部模型班の生徒たちが約4年間をかけて、施設を忠実に再現した20分の1サイズの模型を完成させた。

 2012年に市広報に掲載された「建設模型をあなたの思い出に」という同学習の募集記事を見た旅館が依頼した。同旅館は明治5(1872)年に創業した登録有形文化財の宿。日本画家・安田靫彦が設計して昭和9(1934)年に完成した同大浴堂は様式、材質、技術すべてに優れた名建築として知られる。

 制作は卒業生を含め約15人が携わった。当時の製図や現在の写真などを見ながら週3回、放課後の1、2時間作業。ヒノキや厚紙などを材料にしたほか、屋根の瓦部分はストローを使用するなど工夫を凝らした。模型は幅90センチ、奥行き70センチ、高さ45センチ。

 模型の引き渡し式が19日、同校で開かれた。同部の内田成部長(3年)は「完成を見ることなく卒業した先輩たちの努力の積み重ねで完成した。模型により観光地、修善寺温泉の活性化につながることを願います」とあいさつ。同旅館の相原昌一郎社長は「再現性が高く本物そっくり。お客さまが見られるよう館内に飾りたい」と感謝した。

 【写説】模型について相原社長(右)に説明する内田部長=伊豆市の伊豆総合高

最終更新:6/21(水) 9:07
伊豆新聞