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石像400体、モデルは全部「普通の人」 富山の謎スポット、誰が作った? ピースで笑顔・一升瓶片手に…

6/25(日) 7:00配信

withnews

 富山市の深い谷「神通峡」に沿って岐阜との県境をめがけて国道41号を車で走っていくと、対岸に数え切れないほどの灰色の像が並んでいます。公園? 宗教施設? 新手の墓…? 「一体、何なのだろう」と気になったので、引き返して対岸に渡ることを決心しました。そこにいたのは、普通のおっちゃんの石像。もちろん、おばちゃんも。子どもも。誰が何のために?調べてみました。(朝日新聞富山総局記者・高億翔)

【画像】「普通の人」の石像400体「謎の安心感」 お父さんが飲んだくれ、子どもをあやし…

富山の墓? 怖い…

 意を決して、近くまで車で寄ってみます。日も暮れてきました。あたりは人通りも少なく、車内で音楽を流していますが、気が気でないです。胸騒ぎの道中を経て、なんとか石像(?)たちの前に立つことができました。

人の像、人の像、人の像…

 あたりには人物像、人物像&人物像。不思議、という言葉では片付けられない世界観にぽつんと投げ込まれてしまった気分です。正面から眺めてみると、自分に像たちの視線が集まっているようで、ちょっぴり怖さも。

 だって、パッと見て100体以上が僕を見ているように見えるのですから。僕の視力は両目で0.5を切っています。遠目では表情も姿も分からないので、怖さを振り切り、さらにじりじり近づいて観察することにしました。

おっちゃんの像も!

 近づくとまず、ネクタイを締めた柔和な表情をしたおっちゃんの像が目に入りました。どうやら「お地蔵さま」の類いではなさそうです。

 あぐらをかいて、一緒に酒を酌み交わしたくなるようなおっちゃんのほかにも、ピースをする人、本を広げる人、背筋を伸ばしてちょっと頑固そうに座る人…。

不思議な安心感

 おばちゃんもいるし、子どももいます。服装、髪形、表情は様々で、今にも語りかけてきそうで、それぞれの性格も伝わってくるようです。卒塔婆(そとうば)などはなく、想像していたホラースポットなんかとは違いました。

 像の間を歩くと謎の安心感に包まれますが、いかんせんこの状況はシュール過ぎます。なぜ僕は知らない人たちの像の間を歩き、勝手に安心感を感じているのですか…。夢心地にさせる新手のアトラクションなのでしょうか。

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最終更新:6/25(日) 7:00
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